確かに、MicrosoftとYahooが合併することで得られる資産の組み合わせは、多少なりともショッキングではある。MSN、Yahoo、Flickr、Zimbra、そして、他にもある多くの資産が一つ屋根の下に存在することになる。だが、大きな質問もある。Microsoftは、それらすべてを管理できるのか?
主な疑問には次のようなものがある。Zimbraは未来の「Office Live」になるのか?製品、広告システム、検索アルゴリズムなどの合理化はどうなのか?広告市場はどうなのか?クラウドコンピューティング製品は?重複は大きい。
結局は、これら頭痛の種は価値あるものかもしれない。もちろん、会社間に若干の重複はあるだろう。しかしMicrosoftは、Sue Decker氏のようなYahooのマネージャー陣や研究チームを手に入れるだろう。Microsoftは、R&Dとイノベーションを2つの大きなセールスポイントとしてうたっている。加えて、2大ウェブ企業は合併により多くのコストを削減できる。Microsoftは、10億ドルの節減を見積もっている。YahooのCEOのJerry Yang氏は、株主利益という名目で提案を考慮する必要がでてくる。短気なウォールストリートを考えた場合、Yang氏が仕事で成長し、Yahoo株が31ドルに戻るのを待とうとしないことは明確だ。
合併後の企業は次の分野に目標を定めることができる、とMicrosoftは述べている。
- クリティカルマスに達したオーディエンスや、広告主に対する価値向上によってドライブされる規模の経済
- イノベーションを加速するためのエンジニアリング関係の人材統合
- 冗長なコスト削減による経営効率
- ビデオとモバイルなどの新しいユーザー体験をイノベートする能力
Microsoftは、人材引き止め計画を用意することを付け加え、Yahooの統合ではプロセスと計画を適用する。差し当たり、Yahoo規模の企業を統合した経験がMicrosoftにないことは忘れておこう。
買収は、2008年後半の完了を予定しているという。しかし、いつもの欧州連合の抵抗と米国の認可があるのではと思っている。
MicrosoftがYahooに送付した書簡は、Microsoftの声明で読むことができる。現実的に見て、Yahooがノーと言う方法を見ることは難しい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ