仮想化について知っておくべき、さらなる10のこと

文:Rick Vanover(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子 2008年03月11日 08時00分

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 仮想化はおそらく、程度の差こそあれ、あらゆるIT環境に影響を与えている。しかし、テスト環境を構築するために手っ取り早く行う仮想化であろうと、システム全体を対象として行う完全な仮想化であろうと、仮想化にはこれ1つですべてが解決するという万能のソリューションなど存在していないのだ。本記事では、こういった仮想化の世界についてあなたが知っておくべきことを10個挙げている。

#1:仮想化と言えばVMware、という単純な話ではない

 「VMWare」が現在の仮想化市場を牽引しているということは事実であるものの、サーバの仮想化においても、デスクトップの仮想化においても、競合製品は存在している。そして、最も新しい競合製品は「Citrix XenServer」である。「XenServer Enterprise」プラットフォーム(シトリックス・システムズ・ジャパンのページはここ)は機能面や管理面の充実が著しく、「VMware ESX Server 3.5」および「VMware VirtualCenter 2.5」をベースとする「VMware Infrastructure 3(VI3)」にひけをとらないものとなっている。また、Windows Server 2008のリリースとともに「Hyper-V」仮想化ハイパーバイザーも競合製品となろうとしている。Microsoftによると、Hyper-VはVI3と同等の機能を提供しているという。また、Windows上のHyper-V仮想化プラットフォームは、サーバの仮想化プラットフォームを補完するいくつかのデスクトップ仮想化オプションも提供している。

#2:ストレージとネットワークが最大の難関となる

 サーバの仮想化を検討する際には、その仮想化の規模にかかわらず、ストレージとネットワークに関する綿密な計画が必要となる。サーバの仮想化戦略において、ストレージをローカルで管理されるものから、中央で一元的に管理される共有のものへと移行するために、適切なサイジングとプランニングが必要となる。また、管理者は仮想サーバの設備を再検討する必要にも迫られるだろう。例えば、「VMware ESX Server」環境を用いる場合、仮想マシンの生成時に仮想ハードディスクのサイズ全体が割り当てられる。従って、Windows仮想サーバに仮想マシン上の仮想ハードディスクから50Gバイトを割り当てた場合、そのWindows仮想サーバのディスク使用量が15Gバイトしかなかったとしても、VMware ESX Serverが利用できるはずの残りの35Gバイトは、そのWindows仮想サーバによって占有されてしまうことになるのだ。

 大規模な仮想化システムを展開する場合、仮想化担当の管理者はストレージに関する権限を持たないようになるはずだ。そしてストレージを担当する管理者の多くは、基本要求を洗い出し、若干量(10〜15%)の余裕を上乗せし、後々それ以上の容量が必要になった時に、その都度ストレージを追加していくことになるのだ。こういったやり方は、ほとんどの管理者にとって面倒なものとなるが、中央で一元的に管理されるストレージを使用する方法として効率的だと言えるだろう。IBMの「SAN Volume Controller」やEMCの「ControlCenter SAN Manager」といったStorage Area Network(SAN)システムは高価なものであるため、ストレージ管理者はこういったリソースをできる限り効率の高い方法で使用するという難問に直面することになるわけだ。

 仮想環境をネットワーク化する際にも別な問題が生み出される。サーバ環境の仮想化を検討する際には、新たな接続要求が発生した場合や、高可用性、仮想スイッチ機能を考慮して管理戦略を考えることになる。私の経験から言えば、適切な配線要求や、仮想LAN(VLAN)の割り当て、冗長化の計画では、冗長性を確保しつつすべての接続要求が確実に満足されるということを、第三者の視点から確認してもらうようにするべきだろう。

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