オラクル、SNS機能を追加した「Oracle CRM On Demand」最新版をリリース

文:Larry Dignan(ZDNet.com) 翻訳校正:緒方亮、小林理子

2008-03-12 19:12

 Oracleは米国時間3月11日、オンデマンド型顧客関係管理(CRM)ソリューションの最新版「Oracle CRM On Demand Release 15」をリリースした。最新版では新たにソーシャルネットワーキングの機能などが追加されている。

 これは大手ソフトウェアベンダーが、Salesforce.comのようなサービスとしてのソフトウェア(SaaS)を専門とする企業の攻勢をかわそうと、自社の企業向けサービスにソーシャルネットワーキングを始めとしたWeb 2.0機能を組み込んでいる試みの最新のものだ。Oracle CRM On Demand Release 15は、「Sticky Notes」および「Message Center」といった、Wikiと同様のリアルタイムのコメントを可能にする機能を搭載している。

 これがどれほどのものかとの疑問には、ブログSoftware as Servicesの執筆者、Phil Wainewright氏が、かなりのものだと答えている。Wainewright氏は同ブログに次のように書いている。

 この1年半CRM OnDemandの改革で先頭に立ってきた、OracleのCRM担当シニアバイスプレジデントのAnthony Lye氏は3月初め、「SaaSでやっていることが、今まさにCRMの最先端にある」と私に語った。私に言わせるとこれでもまだ表現が控えめだ。この最新版にソーシャルネットワーキング機能を統合することは、企業向けアプリケーションにおける動きすべての最先端を行くものだ。

ほかに注目に値するポイントを挙げておこう。

  • Oracle CRM On Demandは、ウィジェットやガジェット、個人ポータルを使ってカスタマイズできる。
  • iGoogleやMy Yahoo!から連絡先リストなどの情報を取りこめる。ほかのサイトをRSSで追加できる。

 同日、Oracleは「Oracle Mobile Sales Assistant」を発表した。これを利用するとスマートフォン「BlackBerry」で、CRM On Demandの情報を利用できるようになる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]