Oracleは米国時間3月11日、オンデマンド型顧客関係管理(CRM)ソリューションの最新版「Oracle CRM On Demand Release 15」をリリースした。最新版では新たにソーシャルネットワーキングの機能などが追加されている。
これは大手ソフトウェアベンダーが、Salesforce.comのようなサービスとしてのソフトウェア(SaaS)を専門とする企業の攻勢をかわそうと、自社の企業向けサービスにソーシャルネットワーキングを始めとしたWeb 2.0機能を組み込んでいる試みの最新のものだ。Oracle CRM On Demand Release 15は、「Sticky Notes」および「Message Center」といった、Wikiと同様のリアルタイムのコメントを可能にする機能を搭載している。
これがどれほどのものかとの疑問には、ブログSoftware as Servicesの執筆者、Phil Wainewright氏が、かなりのものだと答えている。Wainewright氏は同ブログに次のように書いている。
この1年半CRM OnDemandの改革で先頭に立ってきた、OracleのCRM担当シニアバイスプレジデントのAnthony Lye氏は3月初め、「SaaSでやっていることが、今まさにCRMの最先端にある」と私に語った。私に言わせるとこれでもまだ表現が控えめだ。この最新版にソーシャルネットワーキング機能を統合することは、企業向けアプリケーションにおける動きすべての最先端を行くものだ。
ほかに注目に値するポイントを挙げておこう。
- Oracle CRM On Demandは、ウィジェットやガジェット、個人ポータルを使ってカスタマイズできる。
- iGoogleやMy Yahoo!から連絡先リストなどの情報を取りこめる。ほかのサイトをRSSで追加できる。
同日、Oracleは「Oracle Mobile Sales Assistant」を発表した。これを利用するとスマートフォン「BlackBerry」で、CRM On Demandの情報を利用できるようになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ