シード・プランニングは4月15日、業務用テレビ会議およびウェブ会議システムの市場動向と将来性を調査し、「2008年版TV会議/Web会議の最新市場とHD化動向」として発表した。
レポートによると、2005年のテレビ会議・ウェブ会議・音声会議システムの市場規模はわずか191億円だったが、2016年には1600億円を突破する見込み。中でもウェブ会議(SIタイプ)の占める割合は2005年9%だったが、2012年28%、2017年60%にまで普及すると予測している。
2007年のテレビ会議(専用端末タイプ)の世界市場を見ると、日本市場の約15倍の1270億円となっている。地域別にみると、中国市場が牽引しアジア市場が37%拡大し北米に次ぐ2位となっている。一方、日本市場の割合は6%にとどまっている。
また、テレビ会議システム(専用端末タイプ)の世界メーカーシェアをみると、台数ではPolycom、金額ではタンバーグが1位となっている。日本のメーカーシェアでは台数、金額ともにPolycomが1位となっている。
さらに、日本市場でのウェブ会議におけるSIタイプとASPタイプとの売上金額を比較すると2006年はSIタイプが約64%に対し、ASPタイプが約36%だったが、2007年はSIタイプが約62%に対し、ASPタイプが約38%と差が狭まりつつある。
調査は2007年11月〜2008年3月、国内で業務用テレビ会議・ウェブ会議・音声会議システムを提供するメーカーと、それらを販売するベンダー企業62社を対象に実施したもの。