前回のエントリーで「情報共有を行なうには、部下が上司にホンネを言える社風の存在が前提」といった主旨のことを書きましたが、上司が近寄り難い存在であれば、部下はキレイなことしか報告しなくなる可能性が出てきます。その場合、客先で火の手が上ってからようやく状況を把握する、なんて事態に陥っちゃう。
そうやって考えてみたときに思い出されるのが、「北風と太陽」というイソップ寓話。旅人の上着を脱がそうと北風と太陽が競争するというお話です。
怖い顔をして、命令口調で物を言い、威厳を保っている北風上司と、常に穏やかな表情をして、親しみやすい雰囲気を醸し出し、対話を欠かさない太陽上司がいたとして、部下はどちらにホンネを語るだろうかと考えると、後者であることは確実。