ヴイエムウェアは8月6日、仮想化によってラボ環境を最適化する「VMware Lab Manager 3」を販売開始した。Lab Managerは、開発やテスト、品質管理など、ラボ環境を自動化する製品。ヴイエムウェア テクニカルアライアンスマネージャーの名倉丈雄氏は、「2008年は『自動化』が注目される年になる。自動化によってビジネスの迅速化が実現できるため、ヴイエムウェアでは今後も手軽に自動化できる製品を出していく」と述べた。
Lab Managerを使えば、複数マシンのソフトウェア構成のセットアップが自動で設定できる。新しいマシンのプロビジョニングも瞬時にでき、これまでのようにOSやアプリケーションのインストールはもちろん、マシン間の接続など、時間のかかる作業が不要になる。
今回発表したのは、Lab Managerの第3世代となる。最新版では、仮想化環境の管理製品「VMware VirtualCenter」や、データセンターの仮想化インフラを構築する「VMware Infrastructure」との統合性が高まったほか、複数のチームやプロジェクトでの利用をサポートする。また、さまざまなタイプのネットワーク構成が作成可能となった。
ヴイエムウェア 代表取締役社長の三木泰雄氏は、「これまでの日本では、仮想化というとサーバ統合しか視野に入っていないケースが多かった。それがここ1年ほどで、仮想化を使ったデータセンターの効率的な運用方法など、戦略的に仮想化を使おうという考えになってきている」と、変化しつつある日本の仮想化市場を分析する。
こうした市場のニーズに応えるため、今後もヴイエムウェアからは、仮想マシンのライフサイクルを管理する「Lifecycle Manager」や、開発から本番環境までのステージを管理する「Stage Manager」、ビジネスの継続性に貢献する「Site Recovery Manager」などの発表が見込まれている。