VMware最新のハイパーバイザ「VMware ESX 3.5 Update 2」において、いったん終了した仮想マシンが再起動しなくなる事象が見られることが明らかになった。
同ハイパーバイザが不具合を起こすのは8月12日を迎えたタイミング。それぞのタイムゾーンで真夜中を迎えた世界中のユーザーたちが問題に気が付いた。VMwareでバーチャルインフラストラクチャ製品のマーケティングを担当するMartin Niemar氏によれば、原因はESX 3.5 Update 2のライセンスコードの脆弱性にあるという。
「3.5 Update 2に問題が見つかった。ライセンシングの部分に問題がある」とNiemar氏は述べる。「現段階で分かっているのは、この問題により、一度シャットダウンした仮想マシンが起動しなくなるということ。そして、仮想マシンを別のホストに移行するバーチャルモーショニングができなくなるということだ」(Niemar氏)
Niemar氏は取材時点において、パッチの準備を最優先に進めていると述べていた(編集部注:本稿公開後、Vmwareのウェブサイトに本脆弱性を解決するパッチが公開されている)。
Niemar氏は当初「なるべく仮想マシンをシャットダウンしないように。パッチが出るまでは稼働させておくことだ。また、サーバのシステム時刻を変更するという手もある」と問題の回避策を説明していた。
もっとも、法的あるいは技術的な問題により、サーバのシステム時刻を変更できない組織も存在する。この点についてNiemar氏は仮想マシンを停止する必要があり、さらにシステム時刻を変更できない場合、打つ手はないと述べていた(編集部注:本稿執筆後、Vmwareのウェブサイトに本脆弱性を解決するパッチが公開されている)。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ