「弥生09シリーズ」12月5日に一斉発売--製品とサービスの両輪で売上100億突破を目指す

CNET Japan Staff

2008-10-16 22:57

 弥生は、業務パッケージソフト「弥生シリーズ」の最新版「弥生会計09」「弥生販売09」「弥生給与09」「やよいの青色申告09」「やよいの給与計算09」の各製品を、2008年12月5日に発売すると発表した。

 「弥生09シリーズ」では、ユーザーからのフィードバックを反映した利便性の向上が行われているほか、サポート契約ユーザー向けの新サービス「弥生の福利厚生サービス(仮称)」を12月より提供するという。

 「弥生会計09」「やよいの青色申告09」では、各種ユーザーインターフェースや印刷レイアウトの改善が行われたほか、「業種別テンプレート」のダウンロード提供も実施される。業種別テンプレートは、勘定科目などが特定の業種ごとにあらかじめ用意されているもの。これを利用することで初期設定が簡単に行えるという。また、弥生会計には、「取引予定表」を新たに搭載した。定期的な取引予定を事前に登録することで、弥生会計の起動時にその取引の仕訳をワンクリックで作成でき、経理業務の効率化が行えるという。そのほか、各種法令改正への対応も行われている。

 「弥生販売09」では、得意先や商品などの台帳登録を伝票画面から簡単に行える「簡単台帳登録」機能や、台帳新規作成時に台帳コードを自動的に付番する機能などが追加された。

 また、新サービスとして、弥生製品のサポート&サービスを契約したユーザーに、福利厚生サービス事業を行っている企業との提携による「弥生の福利厚生サービス(仮称)」を無償で2008年12月より提供開始する。中小規模事業者や個人事業主向けに、その従業員が契約施設やサービスを安価に利用できるようにするもので「ユーザーからのニーズが高かったもの」という。

弥生会計 「弥生会計09」には、定期的な取引予定を事前に登録することで起動時にその取引の仕訳をワンクリックで作成できる新機能「取引予定表」が搭載された

 弥生、代表取締役社長の岡本浩一郎氏は、弥生09シリーズの発表に合わせて、2009年度の事業計画を説明した。9月末に終了した2008年度の売上高見込みが93億2000万円と、前年度の93億7900万円を若干割り込んでいることを示した上で、「08年度はさらなる成長へ向けて力をためるために“かがんだ”年。09年度は原点回帰し、日本の中小企業、個人事業主、起業家の立ち上げと発展を支えるインフラとして、製品とサービスの両輪でお客様を支援していく」と述べ、09年度の売上目標として102億2700万円という数値を掲げた。

 サービス面については、前出の福利厚生サービスに加え、現在試験運用中のサポート契約者向け「一般仕訳相談サービス」の拡充についても示唆した。また、業務ソフト市場の拡大を目的に、起業家支援団体との協業による起業家支援活動や、経産省プロジェクトや独自プロジェクトによるSaaS形式での製品提供についても検討を進めているという。

 「弥生09シリーズ」各製品の価格については、下表を参照。

スタンドアロン製品
分類
製品名
価格
会計
弥生会計 09 プロフェッショナル
8万4000円
弥生会計 09 スタンダード
4万2000円
やよいの青色申告 09
1万2600円
販売
弥生販売 09 プロフェッショナル 5ユーザー
26万2500円
弥生販売 09 プロフェッショナル 2ユーザー
12万6000円
弥生販売 09 プロフェッショナル
8万4000円
弥生販売 09 スタンダード
4万2000円
給与
弥生給与 09
8万4000円
やよいの給与計算 09
2万6250円
バリューパック

弥生会計 09 プロバリューパック(販売)
(弥生会計09プロフェッショナル+弥生販売09プロフェッショナル)

12万6000円
弥生会計09スタンダードバリューパック(販売)
(弥生会計09スタンダード+弥生販売09スタンダード)
6万3000円
弥生会計09プロバリューパック(給与)
(弥生会計09プロフェッショナル+弥生給与09)
12万6000円
弥生会計09スタンダードバリューパック(給与計算)
(弥生会計09スタンダード+やよい給与計算09)
5万4600円
ネットワーク製品
製品名
価格
弥生会計 09 ネットワーク
37万8000円〜
弥生販売 09 ネットワーク
84万円〜

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]