#3:変更を文書化しない
サーバの設定を変更した際には、時間をとってそれを文書化しておくことで、後々の役に立てることができるはずである。例えば、何らかの災害によってマシンが破壊されたり、OSが動作しなくなってゼロからやり直す必要が出てきた場合には、そうしておいて良かったと思うはずだ。また、これほど劇的な状況である必要もない:設定を変更したものの期待通りに動作せず、元の設定を思い出せないという場合はどうだろうか?
もちろん、時間は少しだけかかるものの、バックアップと同様に、それだけの手間をかける価値があるというわけだ。
#4:ログの容量を節約しようとする
ハードディスク容量を節約する1つの方法に、ログ出力を行わないように設定しておく、あるいはログファイルの上限を小さく設定して上書きされるように設定しておくというものがある。こういった設定を採用した場合、ハードディスクにかけるコストを抑制することができるものの、トラブルシューティングを行う時に、何が起こったのかを発見する際の手がかりとなるログもなしに何時間も悩む羽目になり、金銭面で大きな負担を強いられたり、大きなストレスを抱えることになりかねないという問題がある。
アプリケーションによっては自動的にログを取得しないものもある。しかし、何か問題が起こった際に面倒なことにならないようにするには、「取得できるログをすべて取得しておく」という考え方を取り入れるべきなのだ。
#5:重要なアップデートのインストールを軽々しく行う
「自らの身には絶対に降りかからない」症候群のせいで、多くのネットワーク障害が発生している。そう、アップデートやパッチをインストールしたせいで、重要なアプリケーションが正常に動作しなくなったり、接続に問題が発生したりすることがあり、OSがクラッシュすることさえあるのである。こういったことを避けるために、アップデートを実施する前に十分にテストしておく必要がある。しかし、そういった作業はできる限り迅速に行うべきであり、安全を確認できた時点で速やかにそのアップデートをインストールすべきである。
ウイルスやワームに対するパッチが既にリリースされているにもかかわらず、そういったものに感染してシステムに被害が及ぶという事例は数多くあるのだ(損害の内容は通常、公にされない)。