VMwareは2月25日、フランスにて開幕中の「VMworld Europe 2009」にて発表された新製品や戦略に関する説明会を東京都内で開催した。その中で同社は、管理製品やセキュリティ製品に加え、クライアント仮想化製品においてIntelと協業することも発表した。
クライアント仮想化の分野でIntelとの協業を発表したのはVMwareだけではない。1月にはCitrix SystemsもXenベースのクライアント仮想化ソリューションに関してIntelと協業することを発表している。協業の内容は両社共に、Intelのビジネスクライアント向けプラットフォーム「vPro」に向け、ホストOSを必要としないベアメタルクライアントハイパーバイザを開発するというものだ。
クライアントの仮想化についてVMwareは、2008年9月に開催された「VMworld Las Vegas 2008」にてデスクトップ仮想化製品群「VMware View」を披露し、今後も機能強化するとしていた。この時点からVMwareではすでにIntelとの協業を視野に入れていたものと見られる。Intelとの協業で開発中の製品は、「VMware Client Virtualization Platform」(CVP)として「2009年後半にもPCのOEMベンダーを通じて出荷する予定だ」(ヴイエムウェア テクニカルアライアンスマネージャー 名倉丈雄氏)としている。
VMwareでは同時に、「Virtual Datacenter OS」(VDC-OS)用のセキュリティ仮想アプライアンス「VMware vShield Zones」や、「VMware vCenter Server」の自動フェイルオーバーを監視および管理する「vCenter Server Heartbeat」といった製品を発表した。両製品は3月に販売開始する予定だ。