#4:ビルドを重ねることで優れた製品が生み出されるわけではない
実際のところは、私が先週に主張した(英文)ように「オフィシャルベータリリース」のビルド作業によって、進捗に遅れが生じることになるのだ。これについてはMicrosoftで働いていたPytlovany氏も同意している。
ベータリリースの作成という作業は、デベロッパーにとって気の散るものでしかない。機能を凍結したバージョンを作成するために時間を割くことで、デベロッパーの創作意欲と生産性が低下するのだ。(中略)また、どのようなパブリックベータであったとしても、リリース前に行う内部テストはあなたが思っている以上の時間を要するのだ。
バグを報告し、それが要修正リストに掲載されたのであれば、修正は割とすぐに行われるはずだ。MicrosoftのMedia Centerチームで働いているCharlie Owen氏は、先週のブログ投稿において、ベータテスターたちに対して素晴らしいアドバイスを行っている。
Windows 7のリリース候補(RC)版がリリースされた際には、それを速やかにダウンロード、インストールし、しっかりとテストして、対応可能なフィードバックを速やかに提供して欲しい。
真面目な話、RC版のダウンロードを待っている間に、あなたの配偶者の頬に優しくキスし、1週間かそこらで普段の生活に戻る旨を伝えて欲しい。そして書斎に入って鍵をかけた後、Windows 7のRC版を徹底的かつ厳格にテストし、フィードバックを提供して欲しい。
#5:出荷も機能のうちである
完璧なソフトウェアなど存在しない。OSのような複雑なソフトウェア製品のデベロッパーが、「修正」されるべきすべてのバグのレポートを待っていたら、ソフトウェアは永遠に出荷されなくなってしまうだろう。
Microsoftが過去に上手にできていなかったことで何かできることがあるとすれば、現在のテストサイクルからのフィードバックを次のバージョンに組み込むということだろう。これを実現する最善の方法は、Microsoftが予測可能なスケジュールを守りながら新たなリリースを計画、出荷するための、整合性を備えたプロフェッショナルなプロセスを生み出すことだ。理論的に言えば、このリリースで対応できない機能は、Windows 8において優先的に取り組まれるということになる。Charlie Owen氏は「Windows 7のRC版はWindowsの次期バージョンに影響を与える最初の、そして最高の機会だと捉えるべきだろう」と指摘している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ