マイクロソフト、「Windows Azure」のビジネス詳細を発表へ - (page 2)

文:Ina Fried(CNET News) 翻訳校正:佐藤卓、小林理子

2009-06-16 10:33

 Microsoftがソフトウェア販売と同等にサービスを販売し、それらの多くをインターネットで提供するような状況に向かっているといっても、Microsoftの戦略にとってパートナーの重要性は変わらないと、Watson氏は言う。

 「われわれの成長と成功において、パートナーは秘密兵器的な部分を構成している」とWatson氏は述べた。

 仮想化、モバイル、ユニファイドコミュニケーションなど、成長しているおもなテクノロジ分野の一部は、購入後「すぐに使える」ようなソフトウェアやサービスではないため、顧客はパートナーの技術を必要としているのだとWatson氏は説明した。

 IBMやOracleなど、米国内で大規模な販売競争を繰り広げてきた昔からのライバル企業の多くも、パートナーの役割を以前より重視し始めているとWatson氏は言う。また、Googleでさえパートナーの活用に乗り出し始め、2009年に入ってプログラムを発表しているとWatson氏は指摘した。

 Watson氏によれば、Microsoftは経済情勢に関係なくこの分野への投資を続けていくという。

 Microsoftは米国内向けに販売していた製品の一部から撤退しているが、実際にはその一部はパートナーの販売チャネルに加えられていると、Watson氏は言う。これは、サードパーティーの販売不振をいくらかでも補えるようにと期待してのことだ。

 また、2009年には全体的に横ばいと見られるエンタープライズソフトウェア市場だが、ハードウェアよりは状況はましだとWatson氏は指摘する。Microsoftは2008年10月以降、このままではきびしい経済情勢の中で、Microsoftのソフトウェア販売は明るい材料になりうるとパートナーに説き続けてきた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]