#4:Bluetoothを使用しない時にはオフにしておく
ユーザーにとって便利な機能は、攻撃者にとっても便利な機能なのである。そして、Bluetoothはそういった機能の1つなのだ:この機能は無線ヘッドセットの利用や、電話間での情報交換など、多くの利便性を提供してくれる一方で、攻撃者はこの機能を用いることでBluejackingやBluesnarfingといった攻撃を仕掛けることも可能になるのである。
iPhoneでは何らかの理由によって、Bluetoothの検出だけをオフにすることができないようになっている。このため、攻撃者からの検出やアクセスを避ける唯一の方法は、以下の手順に従ってBluetoothをオフにしておくことなのである。
- [設定]を選択する。
- [一般]を選択する。
- [Bluetooth]を選択する。
- Bluetoothをオフにする。
#5:必要になるまで位置情報サービスをオフにしておく
位置情報サービスをオフにするだけでは、セキュリティ強化につながらない。これによって、ユーザーの位置情報が公開されなくなるだけである。しかし筆者は個人的に、2つの理由で位置情報サービスをオフにしておく方が良いと考えている。まず、バッテリ消費が大幅に抑えられるという点である。次に、このサービスをオフにしても不便に感じることはないという点だ。位置情報サービスは、位置情報を必要とするアプリケーション内から簡単にオンにすることができるのである。以下の手順に従うことで、位置情報サービスをオフにすることができる。
- [設定]を選択する。
- [一般]を選択する。
- 位置情報サービスをオフにする。
#6:パスコードを設定する
パスコードを設定することにより、iPhoneのセキュリティは確実に強化される。パスコードが設定されている場合、iPhoneを一定時間(ユーザーによる設定が可能)使用しないでいると自動的にロックがかかるため、他者によるiPhoneの利用を困難にすることができるのである。また、下記の7番の機能を利用するためにもパスコードを設定しておく必要がある。パスコードを設定する手順は以下の通りである。
- [設定]を選択する。
- [一般]を選択する。
- [パスコードロック]を選択する。
- パスコード(4桁の数字)を入力する。
- もう1度同じパスコードを入力する。
#7:誤ったパスコードが10回連続して入力された場合、データが削除されるように設定しておく
この設定を有効にしておいた場合、誤ったパスコードが10回連続して入力された際に、iPhoneのユーザー設定と、保存されているすべてのデータが削除されるようになる。4桁の数字からなるパスコードは、総当たりで試してもさほど時間をかけずに見つけ出せるため、この機能は有用である。この機能を有効にしておくことで、個人情報や機密情報が他人の手に渡らないことを保証できるようになるのだ。以下の手順に従うことで、データの消去をオンにすることができる。
- [設定]を選択する。
- [一般]を選択する。
- [パスコードロック]を選択する。
- データの消去をオンにする。