McAfeeがiPhone向けセキュリティソフトを開発している――この動きが明らかになったのは米国時間の5月18日。その後、日本時間の5月20日夕方に来日した同社President兼CEO、David DeWalt氏に話を聞いた。
iPhone向けのセキュリティソフトは法人向けか個人向けか、DeWalt氏は明言を避けた。しかし、「McAfeeにとってAppleは非常に重要で戦略的な企業。iPhoneだけでなく、Appleの全ての製品ファミリーに対応するべく作業を進めている。その中にiPhoneも入っているということだ」と説明している。また、年内にも製品を正式発表したい考えも示唆している。
iPhone向けセキュリティソフトは、携帯向けのソフトウェアに多い暗号化機能のみを提供するようなポイントプロダクトにはならないという。
DeWalt氏は、モバイル環境には次の4つの重要エリアがあると語っている。
- アンチウイルス:伝統的な保護を提供
- 暗号化:携帯電話の盗難に対する手段
- ファミリー向けの保護:安全な検索やショッピング、悪意あるウェブサイトへのアクセスを抑制
- アプリケーションの保護
特に4については、米国時間5月15日に買収を発表したSolidcore Systemsの技術を役に立てるという。「望ましいアプリケーションだけを利用可能にするホワイトリスティング技術」(同)を保有する企業だ。
DeWalt氏は、これら全ての機能をiPhone向けセキュリティソフトで提供していきたい考えを示した。