マイクロソフトに「Word」の販売差し止め命令--米特許侵害訴訟

文:Steven Musil(CNET News) 翻訳校正:編集部 2009年08月12日 16時23分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 テキサス州東部地区連邦地方裁判所は米国時間8月12日、Microsoftに対し、特許権侵害を理由に現在の形での「Microsoft Word」製品の販売を中止する判決を下した。同製品はMicrosoftにとって主力製品の1つである。

 原告であるi4iの弁護士が発表した声明によると、同地裁の判事であるLeonard Davis氏は、「Microsoftが、カスタムXMLを含む.XML、.DOCX、.DOCMファイル(XMLファイル)を参照可能ないかなるMicrosoft Word製品も、米国内で販売および輸入することを禁止する」という終局差し止め命令を出したという。

 Microsoftにコメントを求めたがすぐには回答を得られなかった。もっとも、同社はこの判決に対して上訴する計画であると声明で述べた。

 トロントに本拠を置くi4iは2007年3月にMicrosoftを訴え、i4iが1998年に取得したドキュメントシステムに関する同社特許(特許番号:5787449)が侵害されたと主張していた。

 XML(Extensible Markup Language)という言語では、ページの意味や構造を記述することができ、機械だけでなく人間も理解できる説明を加えられることが主な特徴の1つである。所定の定義に基づいて記述するHTMLと異なり、XMLでは、開発者自身が価格や製品名などのタグを独自に定義できる。

 テキサス州タイラーの連邦陪審は5月、「Word 2003」および「Word 2007」に使用されている独自のXMLタギング機能がトロントに拠点を置く企業i4iの特許を侵害しているとして、Microsoftに2億ドルの支払いを命じた。

 そして今回、Microsoftは3700万ドルの判決前利息に加え、意図的に侵害行為をはたらいたとしてさらに4000万ドルの支払いを命じられた。同社は60日以内に差し止め命令に従うよう求められているほか、係争の対象となったXML機能を搭載するWord製品のテスト、デモ、マーケティングを禁じられている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算