Microsoftは米国時間9月1日、「Windows 7」ベースの新たな組み込みOSのテクニカルプレビュー版をリリースしたと発表した。
ATMからデジタルフォトフレームまで、さまざまな機器の上で実行するよう設計された「Windows Embedded Standard 2011」が、試用版としてダウンロードできるようになった。正式版のリリースは2010年下半期に予定されている。
同OSのテクニカルプレビュー版は、企業や開発者に対し、各自のデバイスで評価するとともに、Microsoftにフィードバックを送る機会を提供する。メーカー各社は独自にプラットフォームを丸ごと開発する必要がなくなり、自社の機器を動かすのに必要なコンポーネントだけを選択できるようになる、とMicrosoftは述べた。
「Windows Embedded」は、産業オートメーション、エンターテインメント関連、家電製品を含むさまざまな市場で利用されている。事業向けには、シンクライアント、キオスク、医療機器、POS(Point of Service)機器などに利用されている。消費者側では、GPS機器、ゲーム機、ネットワーク対応テレビ、ポータブルメディアプレーヤーなどに利用されている。
Microsoftによれば、Windows Embedded Standard 2011は複数の新機能を提供するという。企業は、Active Directoryのグループポリシーや仮想デスクトップを使用して自社のデバイスを管理できるようになる。同OSは、64ビットのCPU、「Windows Aero」インターフェース、タッチパネル機能「Windows Touch」をサポートし、「Internet Explorer 8」と「Windows Media Player 12」も組み込む予定だ。
Microsoftはメーカー各社を支援するため、「Microsoft Certified Technology Specialist」認定資格や準備キット、トレーニングソフトウェアを提供する計画だ。詳細はWindows Embedded Trainingサイトで入手できる。Microsoftはまた、企業や開発者を対象とする無料のウェビナー(インターネット上のセミナー)を予定しており、予約登録を受け付けている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ