Microsoftは米国時間9月24日、ウェブデベロッパーによる同社ツールや技術の利用を促進することを目的としたプログラム「WebsiteSpark」をローンチした。
新興企業向けの「BizSpark」や、学生や学術機関向けの「DreamSpark」と同様に、WebsiteSparkは、小規模なウェブデザイン企業を対象に、「初期費用なしで」Microsoftのツールや技術への3年間のアクセスを提供する。参加企業らは同社に対し、3年間の期間満了時に100ドルを支払うだけでよい。
英国においてWebsiteSparkプログラムを統括するWilliam Coleman氏は、同プログラムに関するMicrosoftの計画について、「これまでMicrosoftとほとんど、あるいはまったく接点のなかった組織が参加してくれることを望んでいる」と述べた。
Microsoftの技術を基盤とする新興企業のみに対象を制限するBizSparkとは異なり、WebsiteSparkはよりオープンな体制をとっており、従業員数10人未満のデザインハウスならばどのような企業でも参加可能であるとColeman氏は述べた。同氏は、参加企業は、最初の6カ月以内にWindows技術を基盤とするウェブサイトを1つ構築することだけが求められていることを指摘して、「このプログラムは、信頼のもとに成り立っている」と述べた。
同プログラムのツールを個別に3年間使用する場合の費用は、100ドルをはるかに超えるものとなる。企業らは、「Microsoft Visual Studio 2008 Professional Edition(3ライセンス)」「Microsoft Expression Web 3(2ライセンス)」「Microsoft Expression Studio 3(1ライセンス)」のライセンスを与えられ、Microsoftのウェブデザインおよび開発ツールにアクセスすることができる。
同パッケージにはさらに、「Windows Web Server 2008」もしくは「Windows Web Server 2008 R2」に対するプロダクション利用向けの4プロセッサライセンス、「Microsoft SQL Server 2008 Web Edition」に対するプロダクション利用向けの4プロセッサライセンスと、サードパーティーのウェブサイトコントロールパネルが含まれる。ローンチ時点で、英国にはホスティングパートナーが6社存在する。
こうしたツールに加えて、同プログラムに参加するデベロッパーらは、Microsoftのパートナーネットワークへのアクセスという形で同社のマーケティングリソースにもアクセスすることができ、新しいWebsiteSparkマーケットプレイスサービスにもアクセスできる。「ローカライズされた最新世代のツールやサービスについても作業中である」とColeman氏は述べた。
「参加企業によるコミュニティーを育成することを目的としている」と同氏は述べ、WebsiteSpark参加企業らが共同で作業するための場となることを期待していると付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ