Intelの2009年第3四半期(7-9月期)の売り上げは、前四半期を14億ドルも上回ったものの、前年同期比では売上高、利益ともに下回る結果に終わった。
Intelは、2009年に入って大幅に需要が低迷したPC業界での状況打開を目指して奮闘している。
第3四半期の売り上げは94億ドルとなっており、わずかに90億ドルを上回る程度とされていたウォール街での予想を超える結果となった。しかしながら、2008年第3四半期の102億ドルの売上高からは減少している。
Intelは声明を出し、2009年第3四半期の売り上げは前年同期比8%減に終わったものの、2009年第2四半期が前年同期比15%減に、2009年第1四半期が前年同期比26%減になっていた状況からは改善が見られていると述べた。
決算発表に続いて行われた電話会議において、同社最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏は「全体的に見ると企業分野の需要が低迷したままであった」と語っている。
第3四半期の利益は19億ドル、1株当たりの利益は33セントとなっており、前年同期の20億ドルの利益、1株当たり35セントの利益からは減少している。とはいえ、1株当たり33セントという数字は、アナリストが出していた1株当たり28セントの利益という予想を上回った。
利益の極めて重要な指標となる同社第3四半期の売上総利益率は57.6%となり、当初の同社の予測値を上回っている。
今後の予想として、Intelは第4四半期の売り上げが「4億ドルの増減を見込む必要はあるものの」101億ドルに達することになり、売上総利益率に関しても、3%の増減を見込みつつも62%にまで改善するとしている。
さらに、Intelは、マイクロプロセッサの平均販売価格の低下が続いていることも明らかにした。
また、在庫に関しても、3億1500万ドルの減少が続いたようだ。Intelの最高財務責任者(CFO)であるStacy Smith氏は、わずかにIntelの理想を下回る在庫に落ち込んだため、第4四半期中は在庫の増加が計画されていると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ