NECは10月28日、フォールトトレラントサーバ(無停止型サーバ)「Express5800/ftサーバ」シリーズにおいて、従来製品「Express5800/320Fd-MR」と比べて処理性能が約2倍に向上したミッドレンジモデル「Express5800/R320a-M4」と、エントリーモデル「Express5800/R320a-E4」を発表した。同日より販売を開始する。
新製品には「インテル Xeon プロセッサー 5500番台」が搭載されている。従来モデルとの性能比が約2倍となったのは、「インテル QuickPathインターコネクト」技術によってCPUとメモリ間の高速アクセスが可能となったためだ。
また、メインメモリの最大搭載容量を従来モデル比4倍となる96Gバイトへ、ハードディスクを従来モデル比2.6倍の2.4テラバイトへと拡大した。さらに、遠隔地からサーバを監視、操作できる「EXPRESSSCOPE エンジン2」を標準で搭載している。
新製品の希望小売価格は、ミッドレンジモデルのExpress5800/R320a-M4が、プロセッサに「インテル Xeon プロセッサーX5570」を搭載し、「Microsoft Windows Server 2008 Enterprise 64bit」がプリインストールされたメモリレス、ディスクレスの構成で226万円(税別)から。エントリモデルのExpress5800/R320a-E4が、プロセッサに「インテル Xeon プロセッサーE5504」を搭載し、同じくMicrosoft Windows Server 2008 Enterprise 64bitがプリインストールされたメモリレス、ディスクレス構成で148万円(税別)からとなっている。いずれの製品も、出荷時期は11月13日を予定している。
NECではこれらの新製品を、アジアおよび大洋州、北米、欧州でも順次提供していきたいとしている。