独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月28日、インターネットイニシアティブが提供するルータ製品「SEIL/Xシリーズ」および「SEIL/B1」に複数の脆弱性が存在すると公表した。遠隔地の攻撃者に任意のコードを実行される可能性やDoS攻撃を受けてルータを応答不能にされる恐れがある。
「SEIL/X1」「SEIL/X2」「SEIL/B1」のファームウェア2.30から2.51までのバージョンにDoS攻撃を受ける脆弱性が、ファームウェア2.40から2.51までのバージョンに、バッファオーバーフローの脆弱性が存在する。
インターネットイニシアティブはこの問題を解消した最新版を提供しているため、IPA/ISECらは早急にアップデートするよう呼びかけている。なお、JPCERT/CCではこの脆弱性の危険度について、攻撃経路、認証レベル、攻撃成立に必要なユーザーの関与で「高」、攻撃の難易度で「中〜高」と分析している。