シマンテックは10月30日、総合型セキュリティ製品の最新版「ノートン360バージョン4.0日本語パブリックベータ版」を同社ベータサイトで公開した。
公開されたベータ版には、シマンテックが開発し、すでに「ノートンインターネットセキュリティ2010」と「ノートンアンチウイルス2010」に搭載されている新たなセキュリティモデル「Quorum」(コードネーム)が、導入されている。
Quorumはサイバー犯罪に対応するアプローチとして、ファイルの作成時期、ダウンロード元、デジタルシグネチャや普及率といったデータからファイルの特徴を分析し、ファイルのレピュテーション(評価)を判別する技術。レピュテーションは時間の経過と共に変化するため、Quorumではレピュテーション情報を常に更新し続けるという。第三者機関である英国のDennis Technology Labsが行ったテストでは、一緒にテストされた10種のセキュリティ製品のうち、唯一100%の脅威検出に成功したとしている。
また、今回公開されたノートン360バージョン4.0パブリックベータ版では、セキュリティとパフォーマンスの改善に加えて、PCチューンアップ、バックアップといった機能を強化。起動マネージャを使うことで、起動と同時に立ち上がるアプリケーションを制御、遅延させることが可能になっており、起動時間の短縮が可能という。また、マイクロソフトの最新デスクトップOSである「Windows 7」にも対応している。