Windows 7は企業のIT環境を変えるか?:ベンダー編

2009年10月23日 21時57分

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UPDATE ITベンダーの経営トップはWindows 7の登場に何を思っているのか?ITサービスベンダー、ソフトウェアベンダー、ハードウェアベンダーなど、業界各社の経営陣からのコメントをまとめた。(文中敬称略、コメント到着順で掲載。11月9日 日立製作所、日本AMDのコメントを掲載)

  • 山田伸一
    山田伸一 (NTTデータ 代表取締役常務執行役員 ソリューション&テクノロジーカンパニー長)

     企業に大きな変革が求められる今、付加価値の高いシステムを構築・提供し、お客様のビジネスを支えることがIT事業者により一層求められています。

     Windows 7については、ベータ版の段階からマイクロソフトと協力し、製品評価、社内トレーニング、サポート体制の整備を実施しました。それらを活用し、既存OS環境から新OS環境への移行のための互換性検証サービスや、仮想化実現サービス、リモートアクセス・シンクライアントソリューションなどを展開しています。

     NTTデータはマルチベンダーとして、これまで培ってきたミッションクリティカル領域での実績・ノウハウをもとに、お客様のご要望にあった最適な製品を組み合わせて提供します。Windows 7には、変動するビジネス環境に対応するための柔軟かつ安定したIT基盤として、その可能性に期待しています。

  • 加藤孝博
    加藤孝博 (マカフィー 代表取締役会長兼社長)

     この度はWindows 7のリリース、おめでとうございます。

     大きく変化し続ける時代の新しいIT基盤として、今回のWindows 7のリリースは、より快適なPC環境を提供し、多くの企業において社員の生産性を向上させ、IT部門の管理作業のオーバーヘッドを削減することと確信しております。これにより企業はコストを削減を実現し、本来の業務に集中することができます。

     マカフィーの企業向けセキュリティ製品もWindows 7に順次対応予定であり、マカフィーがWindows 7とともに企業ユーザーの皆様に快適で強固なセキュリティをご提供できることは、Windows 7がもたらす新たなビジネス環境における最高のコラボレーションになることでしょう。

  • 加賀山進
    加賀山進 (シマンテック 代表取締役社長)

     シマンテックは、この度マイクロソフト社の新しいプラットフォームOS、Windows 7の提供開始を歓迎いたします。

     シマンテックは過去15年に渡り、マイクロソフト社との強力なパートナーシップの基、200以上ものWindows対応アプリケーションを提供して参りました。今回もWindows 7へのいち早いサポートを通じて、引き続きあらゆるユーザー様のWindowsプラットフォームにおけるマイグレーション、管理、セキュリティ、及びデータ保護とリカバリを提供して参ります。

     Windows 7は、これまでのWindowsの中で最も高い信頼性と操作性を実現したOSであり、シマンテックはマイクロソフトと共同で、中堅中小企業から大企業までの、全ての企業ユーザー様が、より安心かつ快適なコンピューティング環境を利用できるよう尽力して参ります。

  • 大三川彰彦
    大三川彰彦 (トレンドマイクロ 取締役 日本地域担当)

     Windows 7の登場は、これまでのWindows同様に企業のIT環境、ならびにその運用管理、さらには企業が強く生き残り、成長するためのIT戦略にも大きな変化を及ぼすだろう。

     過去と異なるのは、Windowsを中心としながらもマルチプラットフォームとクラウドの潮流が企業のIT環境を変えつつある点である。

     Windows 7の利便性や軽快さには多くの企業が期待を寄せており、トレンドマイクロは法人向けのエンドポイントセキュリティ製品「ウイルスバスター コーポレートエディション 10」「ビジネスセキュリティ 6.0」を年内に対応を完了する予定だ。

     Windows 7を安全に使える環境を整えることはもちろん、企業が実際に利用する様々なプラットフォームやクラウドのサービスまで含めた包括的なセキュリティを提供し、企業のIT戦略における新たな一歩に貢献していきたい。

  • 及川芳雄
    及川芳雄 (インテル インテル技術本部長)

     最新IT技術を有効に利用することは、ビジネスの競争力を高める1つの手段です。インテルは、Windows 7の開発初期段階からマイクロソフトと共同で、システム性能や電源管理、セキュリティ、仮想化機能など、さまざまな分野で性能、機能向上に向けた協力を行って参りました。

     高い性能と優れた消費電力、強力な管理機能とセキュリティ機能を提供することにより、TCO削減に効果を発揮するインテル先進のハードウェア技術であるインテル vPro テクノロジーとWindows 7搭載のビジネスクライアントPCは、従業員の生産性を向上させながらもTCOを削減します。

     この組み合わせは今後のビジネス成長を戦略的に支える最適なIT基盤になると確信しております。

  • 川合林太郎
    川合林太郎 (Kaspersky Labs Japan代表取締役社長)

     市場の活性化という側面から各方面、特にハードウェアメーカーの熱い注目を浴びているWindows 7ですが、企業のIT環境へのインパクトとなると、革命的な変化は訪れないでしょう。ビジネス基盤という意味では2000の段階ですでにOSとして完成しているため、アピールポイントもコンシューマー寄りなものがほとんどに見受けられます。

     そんな中で我々セキュリティベンダーが注目したいのは、マイクロソフトのセキュリティへの取り組みです。多くのユーザーが求める利便性とそれによって相殺されてしまうセキュリティとのバランスを新OSでどう取っていくのか、注目していきたいところです。

  • 古市克典
    古市克典 (日本ベリサイン 代表取締役社長)

     Windows 7では、Windows Touch等の搭載で、視覚的・体感的な操作が可能になります。また、セキュリティ機能が強化されていることから、クラウドサービスの利用がより活発になると予想しています。

     日本ベリサインは、クラウドサービス上でのセキュリティ、特に認証サービスに注力することで、確かな信頼を提供することが可能であるとと考えています。

  • Garrett Ilg
    Garrett Ilg (SAPジャパン 代表取締役社長)

     Windows 7の登場により、Vistaへの移行を躊躇していた企業におけるエンドユーザーのPC環境が改善されるものと予想しています。

     当社ではビジネスユーザー向けの使い勝手のよいソリューションを大幅に拡充しておりますので、新しいPC環境でこれらの機能をご活用いただければと期待しています。

     技術的な側面ではすでにWindows 7対応ベータ版クライアントツールの提供を開始し、お客様の移行に備えています。

     SAPはWindows 7をサポートするとともに、今後MicrosoftとWindows 7で協業し、両社でビジネスチャンスを生み出していけることを楽しみにしています。

  • 町田栄作
    町田栄作 (デル 執行役員 システムズ・ソリューションズ統括本部長)

     Windows 7の登場は、いままで新しいOSへの移行を控えてきた企業にとって、最新テクノロジの導入による利点を享受し、コストを削減する大きなチャンスになると考えています。

     デルは今年7月にマイクロソフトとの協業を強化し、Windows 7移行に関する社内環境アセスメント、ハードウェアの動作や社内アプリケーションの互換性検証を実施の上、Windows 7への対応評価結果を報告するなどのコンサルティングサービスをいち早く提供し始めています。

     多様なワークスタイルに対応した体験デモやワークショップ、上記のアセスメントサービスで、お客様の課題を洗い出し、実現の可能性を明確にします。

     このような形で、デルは企業向けクライアントPCからデータセンターまで、標準技術による豊富なハードウェアラインナップと、オペレーティングシステムの枠を超えた「Optimized Desktop=デスクトップ最適化」を実現するためのベストプラクティスを提供します。

  • 前田悦也
    前田悦也 (日本ヒューレット・パッカード パーソナルシステムズ事業統括 デスクトップビジネス本部 本部長)

     Windows 7の登場により、ビジネスクライアントの観点から、「基本性能(生産性)の向上」「仮想化の実装」「グリーンIT」の大きく3点、顧客メリットが期待されます。

     OSの基本動作時間の短縮や効率化により、使用感が大きく改善されます。また、HPでは、新製品よりSSDの対応もはじめ、より機動力のあるクライアント環境を準備していきます。同時に、Windows 7により、アプリケーション管理の簡素化、XPモード対応による既存資産の有効活用など、HPのクライアントソリューションのノウハウを最大限活用し、クライアントの仮想化についても提供の幅が広げられると言えます。

     さらに、「グリーンIT」に関しては、HPとして、エネルギー消費や温暖化ガス排出量を、2011年末までに2005年比で40%減らすという目標を今年の9月に発表しています。クライアントPCでも80plus電源の採用や、エナジースター対応など、環境に配慮した設計となっており、OSとの相乗効果で企業の環境対策の一翼を担えると考えています。

     今後のHPのビジネスクライアントによる企業向けソリューションに、是非ご期待いただきたいと思います。

  • 三澤智光
    三澤智光 (日本オラクル 常務執行役員 システム事業統括本部長)

     Windows 7によって、業務生産性が向上するならばデジタルデータの増大は加速します。サーバサイドで大量データを高速に処理できる「Oracle Database」をはじめとするオラクルの製品技術はますます必要とされるでしょう。

  • Charles Nikiel
    Charles Nikiel (セールスフォース・ドットコム 執行役員 マーケティング本部長)

     マイクロソフトは、正に「イノベーションのジレンマ」に陥っています。同社は、「信頼性」しか言及すべき点がないWindows 7を提供しながら、一方ではAzureでクラウドビジネスに参入しようとしています。

     しかしながら、従来のビジネスモデルが足かせとなって、クラウドコンピューティングに経営資源を集中することはできず、結果として、どちらの製品からもイノベーションは期待できないでしょう。

  • 香田克也
    香田克也 (日立製作所 情報・通信システム社 情報・通信グループ 経営戦略室 事業戦略本部 本部長)

     Windows 7は、企業のIT環境を刷新するに相応しいOSとして注目しております。

     ハードウェア要求スペックおよび動作速度の改善、高度なセキュリティ機能の提供によるコンプライアンス確保は、導入・運用コストを押さえることにつながり、現在の企業IT戦略において非常に重要視されている、”コスト削減”を実現できると期待しています。

     また、Windows Vistaはもちろんのこと、これまで長期に渡り活用されてきたWindows XPとの高い互換性を仮想化技術により実現することで、低コストでスムーズなアプリケーションの移行を実現している点も見逃せません。

     これらのメリットを企業ユーザの皆様に享受いただけるよう、積極的にWindows 7を活用したシステム、ソリューションをご提案して参ります。

  • 吉沢俊介
    吉沢俊介 (日本AMD 代表取締役社長)

     Windows 7の導入により、ビジネスユーザーは洗練されたユーザーインターフェースや高速化かつ安定した新たなシステム環境だけでなく、特にビジネスに求められる高度なセキュリティ機能や仮想化を利用したリモートアクセス機能も手に入れることができます。

     Windows 7は従来よりビジネスユーザーが求めてきた機能を強化して正常進化させるとともに、弊社がマイクロソフト様と共に推進しているサーバベースコンピューティングや、クラウドコンピューティングにも柔軟に対応することが可能な、真の次世代OSだと言え、大きな期待をしております。

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