米TippingPoint Technologiesの日本支社は11月10日、新しい不正侵入防御システム(IPS)アプライアンス「TippingPoint N」シリーズの国内提供を開始した。設計を新しくした脅威抑制エンジン「Threat Suppression Engine(TSE)」を搭載している。税別価格は720万円から。
TSEは、企業ネットワークとデータセンターで高度化し続けるセキュリティの要求を満たすように設計されているという。将来にわたってセキュリティを維持するため、通信パターンやパケットの振る舞い、パケット内の制御情報などを見てアプリケーションの通信を識別する技術である「ディープパケットインスペクション」が可能なキャパシティを増大している。増強されたディープパケットインスペクション機能で脅威自体の進化以上に、より強力な防御機能を進化させて、複数のIPSフィルタとセキュリティサービスを実行できるようになっているとしている。
TSEのアーキテクチャは、トラフィックのクラス分けと、レートシェイピングをサポート。これにより、正常なトラフィックの基準で悪意があるトラフィックや望ましくないアプリケーションのトラフィックの閾値、シェイピングを自動で設定する。ネットワークからの悪意あるトラフィックの不正侵入を防御するために必要なセキュリティフィルタをすべて有効にできるとしている。
こうしたTSEを搭載するNシリーズは、性能を低下させることなく、より柔軟な対応とセキュリティ機能向上を同時に実現しているという。モジュール型のソフトウェアデザインを採用することで、迅速な脅威への対応と新しいIPSフィルタパッケージをサポートするサービスが拡張されている。