日立ソフト、組み込みシステムのデータ格納容量を60%以上削減できる「Entier Version3」を発表

ZDNet Japan Staff

2009-11-11 11:50

 日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)は11月11日、カーナビゲーションシステムや携帯電話、情報家電などの開発生産性を向上する組み込みデータベースの機能強化版「Entier Version3」を発表した。11月30日から販売を開始する。

 Entier Version3は、今後見込まれるマルチメディアデータの多様化やデータ量の増大に対応し、データベースの格納容量を削減する機能を中心に強化した。日立ソフト独自の圧縮方式を採用したことで、「例えばポータブルナビゲーションデバイスに適用した場合、データを圧縮しない場合と比べ、施設情報のデータベース格納容量を64.6%削減できる」(同社)という。

 またEntier Version3では、データの特性に合わせて最適なストレージデバイスの選択が可能だ。高速アクセスが可能な内蔵メモリデバイスや、低速だが大容量の外部記録媒体、SDメモリカードのような持ち運び可能な記録媒体など、さまざまなデバイスに地図や楽曲、画像などの追加コンテンツが記録できる。また、サーバシステム側のマスターデータベースへのデータ更新差分を組み込みデバイス側のデータベースに効率よく反映する機能や、建物の形状などを図形の座標情報の集合としてデータベースに格納し、検索対象とする機能なども備えている。

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