化粧品の製造販売大手コーセーは、東芝ソリューションの人財管理ソリューション「Generalist」を採用し、2009年7月末から稼働を開始させた。設計から稼働開始まで1年3カ月をかけ、コーセーのグループ社員8000人を対象にしたシステムを構築した。11月12日、東芝ソリューションが発表した。
新人事給与システムでは、これまで個別に運用管理していた人事および給与の両システムを統合し、業務の効率化と運用コストの低減を図った。また、一般社員、美容スタッフ、グループ会社の従業員、アルバイトなど、グループ内の人材情報を一元的に管理可能になった。こうした管理業務の標準化に加え、グループ全体での最適な人材配置、有効な人材育成を実現する情報基盤を確立したという。
また、新システムは人事給与の業務に限らず、人材評価や考課、人材育成領域への展開など、将来の展開を考慮した柔軟なシステムを構築したとしている。
コーセーは、2007年からダウンサイジングによる運用コストの低減と、オープン系への移行によるシステムの柔軟性向上を目的として、ホストコンピュータの「オープン化プロジェクト」を発足させていた。今回の人事給与システムの刷新は、その一環であり、同システム導入によってプロジェクトが完了した。