Cisco Systems(Cisco)は11月13日、テレプレゼンスおよびコラボレーションソリューション分野の技術者の需要増に応えることを目的として、同社関連の教育プログラムを強化したと発表した。2つの新しい認定制度と認定試験受験者向けの新たなトレーニングを提供する。
新たなスペシャリスト認定制度は、同社の提供するテレプレゼンスソリューション「Cisco TelePresence」に関するもの。「Cisco TelePresence Solutions Specialist」と「Cisco TelePresence Installations Specialist」の2つから成る。
Cisco TelePresence Solutions Specialist認定は、Cisco TelePresence導入の計画、設計、実装(PDI)、およびメンテナンスを専門にしようとしている中堅の音声技術スペシャリストまたはネットワークエンジニアの業務遂行能力に焦点を当てたもの。内容には、リッチメディアのネットワークパスの評価、呼制御設計オプションの査定、および相互運用性機能の設定などが含まれる。同認定の受講にあたっては、CCNA(Cisco Certified Network Associate)認定を取得済みであることが前提条件となる。
Cisco TelePresence Installations Specialist認定は、単一画面のCisco TelePresenceシステム(500、1000、1100、1300シリーズ)の物理的な導入や工事についてマスターしようとしている設置スペシャリストの業務遂行能力に焦点を当てたもの。内容には、導入場所の準備状態の評価、カメラやマイクの調整、高精細ディスプレイの設置などが含まれる。受講に関する前提条件はないが、インターネットをベースとしたデバイスの接続に関する基本的な知識があることが推奨されている。
両認定に関する教材と試験の詳細については、2010年初頭にThe Cisco Learning Networkのサイト上で発表される予定。
合わせて、Cisco CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert) Voice試験のラボ受験対策として、新たな学習プログラムである「Cisco 360 Learning Program for CCIE Voice」が提供される。経験のあるネットワークエンジニア向けに、ユニファイドコミュニケーションネットワークの設定やトラブルシューティングの課題に対処するためのスキル習得をサポートする内容で、受講に当たっては、CCIE Voice筆記試験に合格していることが前提条件となる。このプログラムは、Ciscoの認定ラーニングパートナーを通じて、2009年12月7日より利用できる予定という。