世界のサーバベンダー上位5社すべてにおいて2009年第3四半期の売上高と出荷台数が減少したことが、Gartnerの最新報告書で明らかになった。中でもSun Microsystemsの減少幅は最大であったという。
Gartnerは米国時間11月30日に発表した報告書の中で、Sun Microsystemsの第3四半期のサーバ売上高と出荷台数はそれぞれ、前年同期比32.3%減と38.1%減であったと述べた。
IBMの売上高は34億ドルで、12.3%減少したが、それでも同四半期において市場最大であった。Hewlett-Packardと富士通の売上高は、それぞれ15.1%と10.8%減少した。Dellの売上高は5.1%減で、上位5ベンダーで唯一、1ケタ減にとどまったとGartnerは述べた。
前年同期と比較すると、世界のサーバ総売上高は15.5%、出荷台数は17.1%減少した。
減少はしたが、Gartnerの調査バイスプレジデントを務めるJeffrey Hewitt氏は報告書の中で、売上高と出荷台数の両方が継続的な売上高の増加を示すものであったことから、サーバ市場は「安定化」の傾向にあると述べた。
Hewitt氏は、「第3四半期の業績を、継続的な観点から見ると、2009年の第2四半期からは売上高が10.2%、出荷台数が13.8%増加している」と述べた。
サーバ出荷台数については、32.1%の市場シェアを誇るHPが世界的なリードを維持している、とGartnerは述べ、同社の業績を主にけん引したのは「ProLiant」ブランドであったと付け加えた。
出荷台数第2位であったのはDellで、シェアは22.8%。第3位はIBMで12.8%であった。Sunの市場シェアは2.6%で、2008年第3四半期には保持していた第4位の座を、富士通に奪われる形となった。富士通の市場シェアは3.5%であった。
2008年第3四半期には、Sunのサーバ出荷台数の市場シェアは3.5%であった。
欧州の規制当局は2009年11月、OracleとSunの合併に関する調査の期限を延期した。Oracleは、延期は同社に経済的な負担を与え、Sunの顧客にとっても「不確かな状態と遅延が続いていることの利点は何もない」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ