ジャストシステムでは、創業者夫妻である、浮川和宣氏、浮川初子氏の両氏が長らく、社長と専務を務めてきた。私自身も、一太郎の時代から、検索サーバとして人気を博した「ConceptBase Search」、そしてXMLデータの柔軟な取り扱いが可能なソフトウェア技術群として注目を集めた「xfy」と、同社の取り組みを取材し続けてきたこともあり、今年のキーエンスへの筆頭株主の変更、社長交代、両氏の退任といった一連の動きには、感慨深いものがあった。
- キーエンスが筆頭株主に 「一太郎」のジャストシステムと提携(4月6日、CNET Japan)
- ジャストシステムの新社長に福良伴昭氏--浮川氏は会長に(6月18日)
- ジャストシステム会長浮川和宣氏、副会長浮川初子氏が取締役辞任(10月29日)
ジャストシステム退社後、浮川夫妻は新たに研究開発を中心に事業を展開する新会社「MetaMoji」を設立し、そのアントレプレナーシップの健在ぶりを示した。来年の同社の展開には、引き続き注目していきたいと思っている。
ちなみに、他サイトへのリンクになるが、浮川夫妻が四国でジャストシステムと一太郎を作り上げていく過程については、同社の「一太郎2010スペシャルサイト」に一部まとめられている。日本のPCソフト史の立役者であるジャストシステムの系譜を、ぜひ、多くの人に知ってもらいたいと思う。
OracleによるSun Microsystemsの買収(4月20日)
1995年に大々的に発表され、現在のITに大きな影響を与え続けている技術のひとつとして「Java」が挙げられる。