クラウドの懸念はセキュリティ--トレンド、仮想化対応のサーバ保護製品発表

小山安博

2010-01-22 10:45

 トレンドマイクロは1月21日、仮想化環境にも対応したサーバ向けセキュリティソリューション「Trend Micro Deep Security」を発表した。3月1日から受注を開始し、今後1年間で4億円の販売を目標とする。

 Deep Securityは、トレンドマイクロが2009年4月に買収したThird Brigadeの製品を国内向けに提供するもの。サーバに対してIDSおよびIPS、ウェブアプリケーションプロテクション、ファイアウォール、改ざん検知、セキュリティログ監視という5つのセキュリティ機能を搭載し、物理サーバだけでなく、仮想サーバに対しても一元的にセキュリティ機能を提供できるのが特徴だ。

物理サーバだけでなく、仮想サーバに対しても5種類のセキュリティ機能を提供するDeep Security(クリックで拡大画像を表示) 物理サーバだけでなく、仮想サーバに対しても5種類のセキュリティ機能を提供するDeep Security(クリックで拡大画像を表示)
Deep Securityで提供される5つのセキュリティ機能(クリックで拡大画像を表示) Deep Securityで提供される5つのセキュリティ機能(クリックで拡大画像を表示)

 サーバにエージェントをインストールし、OSやアプリケーションなどの脆弱性を狙ったゼロデイ攻撃をブロックできるほか、システムの動作を監視し、不正なシステム改ざんの検知ができる。

 エージェントはWindows Server、UNIX、Linuxといった複数のOS環境にインストールでき、管理ツールからの集中管理によって、混在環境のセキュリティ対策を統合的に行えるのも特徴だ。同社によれば、最近問題が頻発しているGumblarに対しても有効だという。

複数の環境に対し、1つのアーキテクチャで防御できるDeep Security(クリックで拡大画像を表示) 複数の環境に対し、1つのアーキテクチャで防御できるDeep Security(クリックで拡大画像を表示)

 同製品は物理サーバだけでなく、VMware vSphere 4による仮想サーバに適用できる点も大きなポイントだ。

仮想環境も保護するDeep Security

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