ワイヤレス機器メーカーのEricssonは現地時間1月25日、世界の同社従業員8万人を対象に1500人を削減する予定であることを明らかにした。
Ericssonは22日、2009年第4四半期および通年の決算で大幅な落ち込みを発表していた。第4四半期(2009年10月-12月期)の純利益は3億1400万クローナ(4340万ドル)で、前年同期から92%縮小した。売上高は583億クローナで、前年同期と比べ13%減少した。
2009年通年の利益は、前年比67%減の37億クローナ(5億1200万ドル)だった。ただし、通年の売上高は2065億クローナを計上し、前年からの下げ幅はわずか1%に留まった。
1500人に及ぶ今回の人員削減は、2008年第4四半期の利益が31%縮小したことを受けて、Ericssonが2009年1月に発表した5000人のレイオフに続く措置で、削減される従業員数は合計で6500人となった。2010年第2四半期にレイオフと予算削減が完了した後、Ericssonは年間で150億〜160億クローナ(21億〜22億ドル)程度を節約できると見込んでいる。
さらに、Ericssonは、新たに最高経営責任者(CEO)に就任したHans Vestberg氏が同社を回復に導くことも期待している。以前は最高財務責任者(CFO)を務めていたVestberg氏は1月1日、Carl-Henric Svanberg氏に代わってCEOに就任した。
Ericssonは、ワイヤレス機器への支出減少や競争の激化、ソニーとの共同出資会社であるSony Ericssonの不振など、さまざまな痛手を受けている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ