東芝テック、NTTデータのカード決済サービス向け新決済端末「CT-4100」を発売

富永恭子(ロビンソン)

2010-01-26 15:40

 東芝テックは1月26日、NTTデータのカード決済ネットワーク「INFOX-NET」接続用の新決済端末として、「CT-4100」を3月25日に発売すると発表した。

 CT-4100は、NTTデータが1999年4月に提供を開始したカード決済端末INFOXと決済ネットワークINFOX-NETの新たなコンセプトモデルとして、NTTデータの協力のもと開発が進められたという。東芝テックは、CT-4100を2010年度中に2万台販売することを目指すとしている。

 INFOXは、クレジットカード、デビットカード、ICカードなど多様化する決済手段に対応する多機能決済端末で、INFOX-NETに接続される。DoPa網やFOMA網などで接続され、店舗のレジカウンターをはじめ、タクシー、宅配業者などのモバイル環境にも対応。現在、設置型3機種、携帯型3機種の全6機種が販売されており、2009年12月末時点で全国の百貨店、小売店、飲食店などで約65万台が利用されている。

 INFOX-NETは、INFOX端末から入力されたカードの取引情報やポイント情報をオンラインで中継する決済ネットワークのこと。NTTデータが1999年4月よりクレジットデータ中継サービスを開始し、現在はデビットデータ中継サービス、売上集計サービス、ポイントサービス、口座振替契約受付サービスなどを提供している。またこれは、同社が提供しているカード決済総合ネットワーク「CAFIS」に接続しており、CAFISを通して各金融機関およびクレジットカード会社と接続されている。

 今回新たに開発されたCT-4100の特長は、タッチパネル方式の採用やサイズの小型化といったデザイン面に加え、セキュリティ面ではEMVLevel1、2認定が取得済みで、PIN(暗証番号)入力装置に対するセキュリティ規格のピンパッドについても、PCI PTS POS PED Ver2.1(オフライン/オンライン)認定を取得申請中だという。

 また、決済サービスアプリケーションとして「磁気、ICクレジット」「Jデビット」を標準で搭載。オプションで「中国銀聯カード」、「売上集計サービス対応」、「売上レポートサービス」、「POS接続」の決済サービスアプリケーションをCT-4100発売と同時に提供する予定だ。

 さらにCT-4100から出力される伝票は、クレジット売上伝票の場合で東芝テックが従来のものと比較した場合約60%の長さとなり、紙の使用量の削減にもつながるとしている。また消費電力についても、低消費電力部品の採用や使用部品点数の低減、タッチパネルを使用していない時の停止処理などさまざまな技術により、東芝テックの従来機種に比べて平均約30%の消費電力削減を実現したという。

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