RSAセキュリティは2月1日、企業の情報流出を予防するための「情報漏えいを防止する5カ条」をまとめた。2月2日の「情報セキュリティの日」に向けたもの。漏洩事件や事故を企業が予防するためのセキュリティ指標として、対策のヒントとするよう訴えている。
RSAは、顧客情報の意図的な持ち出しやファイル共有ソフトによる漏洩、Gumblerによるウェブの脅威といった事件や事故が頻発する中、セキュリティ戦略に基づいた対策のPDCAサイクルを全社的に継続して実施することで危険を大幅に低減できると指摘。今回、情報セキュリティの日を前に情報漏洩事件や事故を予防するために守るべき以下の5カ条を提言した。
- 自社のビジネスに重要な情報が「何であるか」を知る
- 情報が「どこにあるか」を把握する
- 情報に対する「リスク」を知る
- リスクに対して「セキュリティ対策」を施す
- セキュリティ対策を継続的に「監視」する
情報の優先順位を付け、データベースやアプリケーションのプロセス、USBメモリ、個人用PCなどの情報の漏洩経路を把握し、情報のリスクモデルを考え、重要なデータを優先的に多層防御を施し、定期的に見直して改善をする、といったセキュリティ戦略が必要だとしている。また、「長期にわたり無理なく維持できるセキュリティ対策こそ、健全な企業経営と情報の積極活用につながる」と主張しており、情報流出を予防するための対策の実施を求めている。
情報セキュリティの日は、情報セキュリティの啓発を図るために政府が定めたもの。2010年は内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)ら政府機関が定めた「情報セキュリティ月間」として2月に関連行事やセミナーなど普及啓発を図るさまざまな施策が実施される予定になっている。