日本IBM、電力効率を高めたブレードサーバ--同一電力量で約1.7倍のVMを稼働可能に

ZDNet Japan Staff

2010-02-10 14:52

 日本IBMは2月10日、従来製品と比較して消費電力を約1割低減するとともに、搭載メモリ容量を1.5倍に拡張したことにより、電力量当たりでは従来の約1.7倍の仮想マシンを稼働できるブレードサーバ「IBM BladeCenter HS22V」を発表した。

IBM BladeCenter HS22V IBM BladeCenter HS22V

 同製品では、内蔵ディスクに半導体ドライブ(SSD)を採用することで、ディスク稼働における消費電力を75%削減。さらに、ハードウェアおよびファームウェアを改良し、独自技術による電源制御機能「xSmartEnergyコントロール」を新たに搭載し電力効率を向上させることで、全体では約1割の消費電力削減を行っている。

 また、従来の1.5倍にあたる144Gバイトのメモリを搭載したことで、稼働できる仮想マシンの数も増強された。これらにより、仮想マシン当たりの電力量は従来の約60%に削減され、電力量当たりでは従来の約1.7倍の数の仮想マシンを稼働させることが可能になったとしている。

 日本IBMでは、IBM BladeCenter HS22Vを「データセンターにおいて供給電力の上限によりサーバの増設が困難になっている」ユーザーに最適な製品としている。

 価格は、最小構成の42万円より。出荷開始は3月19日。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]