本記事では、ITコンサルタントである筆者が、自らの生産性向上に活用しているiPhoneアプリケーションを6つ紹介する。筆者の最も気に入っているアプリケーションがどれかは、読んでみてのお楽しみだ。
筆者が出会うほとんどのITコンサルタントはiPhoneを使用している。iPhoneの販売台数が2010年度第1四半期だけで870万台に上っていることを考えれば、このことは驚くに値しないだろう。筆者自身は競合製品から乗り換えて以来(以前はTreoスマートフォンやBlackBerryスマートフォンを使用していた)、生産性が向上している。この生産性向上は、以下に挙げる6つのiPhoneアプリケーションによるところが大きい。
メールアプリケーション
iPhoneはMicrosoftのExchange 2003およびExchange 2007のダイレクトプッシュテクノロジに対応しているため、オフィスの電子メールプラットフォームと同期させるための設定が簡単に行えるようになっている。さらに嬉しいことに、このメールアプリケーションさえあれば、他の高価なサードパーティー製プラットフォームを新たに用意することなく、既に空気のように普遍的な存在となっているExchangeインフラに接続することができる。
カレンダーアプリケーション
カレンダーアプリケーションもまた、必須と言える存在だろう。iPhoneに搭載されているこのカレンダーアプリケーションは、筆者の会社のMicrosoft Exchange 2007 Server上のカレンダーとシームレスに同期することが可能となっている。このため、筆者がデータの変更をiPhoneやノートPC、デスクトップPCのいずれから行おうとも、また協力会社が作業依頼の追加や変更を遠隔地から行おうとも、あるいは筆者の同僚が現在抱えている作業で発生した遅延やその他の問題によってExchange上の予定が変更されようとも、データが同期されるというわけである。
Dropbox
Dropboxというオンラインストレージサービスのクライアントを配備することで、企業のファイルサーバやデスクトップPC、顧客先に持って行くノートPC、iPhoneの間でファイルを同期させることができるようになる。Dropboxでは、こういったさまざまなプラットフォーム上にあるファイルを、その種類やサイズにかかわらず同期させることが可能となっている。コンサルタント会社はDropboxを使用することにより、顧客情報や、よく使用するフォーム、トラブルシューティング用のチェックリスト、請求書のテンプレートなどをセキュアなかたちで同期させる(SSLによる暗号化通信を行うにはパスワードの入力が必要である)ことが可能になるわけである。
アカウントを取得すると、無料で2Gバイトまでのストレージを利用できるようになり、月額料金9.99ドルを支払うことで50Gバイトまでのストレージを利用できるようになる。さらに、月額料金19.99ドルを支払うことで100Gバイトまでのストレージが利用できるアカウントもある。