EMCジャパンは2月23日、同社のハイエンドストレージ「EMC Symmetrix V-Max」の機能を拡張したことを発表した。機能拡張により、これまでの半分のエンジンで総コストを約20%削減できるという。
拡張した機能は主に3つ。高帯域接続の実現と、仮想プロビジョニングの新機能、そして新しいスケールアウト構成のオプションだ。
まず、接続性については、メインフレームやオープンシステム向けのフロントエンドの接続性が、これまでの4Gbpsから8Gbpsに向上した。ファイバチャネルとメインフレーム向け接続形態FICONの両方において8Gbpsの接続性を実現したのは「業界で初めて」(EMC)としている。
仮想プロビジョニングの新機能としては、ストレージプール内で一度は使用されていたが現在は使用されていない「ゼロ領域」と呼ばれる領域を再利用する機能と、物理領域から仮想領域へのレプリケーション機能が追加された。また、ニーズに応じてプールを拡大、縮小しながら、パフォーマンスを動的に最適化する自動分配機能も提供する。
新しいスケールアウト構成オプションとしては、エンジン2個または4個の構成において、従来の2〜2.5倍のドライブ数を搭載可能とする大容量のシステム構成オプションを追加した。
これらの新機能は、同日より販売されるSymmetrix V-Maxに対してオプションで提供する。仮想プロビジョニング機能は無償。すでに同製品を導入しているユーザーも追加で利用が可能となっている。