マカフィーは2月24日、東京千代田区でプライベートカンファレンス「McAfee 2010 Exective Summit」を開催した。国内のユーザーやパートナーを対象としたイベントだが、米国本社の経営陣と幹部が多数出席する異例のカンファレンスとなった。
基調講演の冒頭、CEOのDavid DeWalt氏は今回来日した本社経営陣の紹介を始めた。筆者が確認しただけでも、
- David DeWalt:社長兼CEO
- George Kurtz:Worldwide CTO兼Executive Vice President(技術)
- David Milam:CMO兼Executive Vice President(マーケティング)
- Michael DeCesare:Executive Vice President, Worldwide Sales(セールス)
- Albert A. "Rocky" Pimentel:COO兼CFO
- Todd Gebhart:Executive Vice President兼Consumer, Mobile&Small Business担当General Manager(コンシューマ)
- Chris Kenworthy:Senior Vice President, Worldwide Marketing(エンタープライズ)
- Alex Thunder:Senior Vice President, Worldwide Channel Operations(チャネル)
- Joseph Gabbert:Executive Vice President, Human Resources(人事)
- Barry McPherson:Executive Vice President, Worldwide Technical Support&Customer Service(サポート)
- Bryan Reed Barney:Executive Vice President, Product Operations(製品開発)
- Stuart McClure:Senior Vice President兼Risk&Compliance担当General Manager(リスク&コンプライアンス部門)
- Marc Olesen:Senior Vice President兼Software-as-a-Service担当General Manager(SaaS)
- Gerhard Watzinger:Executive Vice President兼Corporate Strategy&Business Development(ビジネス開発)
以上、14人の幹部が出席。DeWalt氏の呼びかけに答えるかたちで聴衆に挨拶をしている。
一般的に、こうしたカンファレンスにはマーケティングやセールス担当の幹部、あるいは個別製品の担当者が出席することが多い。しかし、今回ほどの粒度で幹部が来日し、人事担当も含め全員を講演冒頭で紹介することは非常にまれだ。
CEOのDeWalt氏は「(これだけの幹部を来日させたのは)熱意をもって日本市場にコミットしたい気持ちのあらわれ。経営陣とエグゼクティブスタッフは皆さんの声を聞きたい」と述べ、顧客である聴衆と実際に顔を合わせ、意見を交換するために来日したことを示唆。続けて「日本のお客様やパートナー様から身を挺して学ぶということを実践していきたい」と述べた。
DeWalt氏は、日本はトップスリーに入る巨大市場との認識を示しているが、それは成熟しているのではなく、まだまだ「成長の可能性を感じる」からだ。2009年第4四半期には国内の売上高が前年同期比10%増となり、認識を裏付けた格好だ。
DeWalt氏に招かれ壇上で挨拶したマカフィー日本法人 代表取締役会長兼社長の加藤孝博氏は、「アメリカの本社は今、空っぽになっている」と述べ、「それだけ日本に全力で取り組んでいきたいという本社の心意気」と、異例のカンファレンスであることを強調した。