コードのレビュー
コードのレビューは、開発プロセスの一部を構成することが一般的になっている。筆者が採用面接において効果的であると実感したテストは、応募者に何らかのコードを示し、レビューを行うよう求めるというものである。もちろん、そのコードには何らかの問題が存在していなければならないわけだが、そういった問題はピリオドが抜けているといった、コンパイラによってチェックできるものであってはならない。そういった問題を作り込むのではなく、応募者が最適化や、「フェンスポストエラー」(またはその他のよくある間違い)の存在を指摘できるようなコードにすべきである。こういったテストを用いることで、応募者が良いコードと悪いコードの違いを理解しているか、あるいは良いコードの書き方を知っているかといったことを判定できるようになる。
「よくある質問」
ほとんどの採用面接で尋ねられる標準的な質問というものがいくつかある。例えば、「現在の仕事においてあなたが今までに直面した最も困難なことは何ですか?」や、「あなたの最も大きな弱点は何だと思いますか?」といった質問である。こういった質問は使い古されているとはいうものの、どのようなケースにおいてでも有効である。また、問いかけの内容を開発分野に絞ることで、さらに有益な質問とすることもできる。例を挙げると、「あなたの最も大きな弱点は何だと思いますか?」と質問するのではなく、「ウェブ開発におけるどういった側面が、あなたにとって最も大きな弱点だと思いますか?」と質問するわけである(ウェブ開発の部分は、あなたが関与しているプロジェクトに合わせて置き換えることができるはずだ)。また、応募者があなたの求めているスキルすべてを有していない場合、「こういったツールをすぐに習得できると思いますか?」といった質問をしてはいけない。相手は必ず、できると答えるためだ。そうではなく、当初は必要なスキルすべてを有していなかったにもかかわらず、仕事を遂行できたという経験について語ってもらうのが良いだろう。