衣料大手のレナウンは、経営戦略の一環としてECサイトを統一、基盤構築に日本オラクルのコンテンツ管理製品「Oracle Universal Content Management(UCM)」を採用して、4月20日からショッピングサイトを展開している。日本オラクルが4月26日に発表した。
レナウンは、メーカーが混在するなど市場環境が変化し、ネットショッピングやソーシャルメディアの普及などで販売形態が多様化する中で、2009年4月に経営戦略「RMAP(RENOWN Make Again Plan)」(PDFファイル)を掲げて効率経営の徹底、企業価値向上を図っているという。その施策の一つとして既存の店舗販売に加えて、ECサイトの環境整備を決定。従来ブランドごとに構築していたサイトを統一して、ネット上の販売チャネルとキャンペーン展開の中核となるECサイト「R-online“The Shop”」を構築している。
サイト構築ではOracle UCMのウェブコンテンツ管理モジュール「Oracle Web Content Management(WCM)」を中心に活用。ECサイト向けASP型サービス「e-Vans」(CSKプレッシェンド提供)と連携させて、商品情報やキャンペーン情報、会員専用情報などの迅速な公開、変更、管理ができるようになっているという。新サイトは、レナウンだけではなく、オンラインマーケティング支援企業などがデジタルコンテンツの情報共有の共通基盤としても活用しているという。たとえば、新サイトと既存ブランドの連携強化のために、エイベック研究所が「ダーバン」ブランドにおける顧客関係構築基盤としてのコミュニティを構築している。