日本IBMらが共同運営する「地銀共同化システム」が山口銀行で稼働

ZDNet Japan Staff

2010-05-06 19:48

 山口フィナンシャルグループ、常陽銀行、百十四銀行、十六銀行、南都銀行、三菱東京UFJ銀行および日本IBMの7社は5月6日、各社が共同で運営する「地銀共同化システム」が、山口フィナンシャルグループ傘下の山口銀行で予定通り稼働を開始したと発表した。

 地銀共同化システムは、三菱東京UFJ銀行の現行システムを基に、参加金融機関の共通ニーズと個別ニーズを反映させて構築したもの。メガバンクのシステムを基とした地方銀行のシステム共同化形態は国内唯一であるという。また、参加金融機関は、三菱東京UFJ銀行が開発した最新の業務ソフトの継続的提供などにより、業務、制度、技術面での将来のIT対応力を確保していくとしている。

 加えて参加金融機関は、日本IBMに開発、保守、運用を委託し、コンピュータを同社のセンターに集約するほか、開発運用要員を同社の子会社として設立した地銀ITソリューションに集約することなどにより、システム経費の削減を図るとしている。

 共同化する業務は、預金、融資、外為などの勘定系に加え、ダイレクトチャネル系や情報系なども含めた範囲を対象とし、参加金融機関、三菱東京UFJ銀行および日本IBMから構成される事業運営推進体を主体に、今後さらに共同化範囲の拡大を検討していく。また今後、同じく山口フィナンシャルグループ傘下のもみじ銀行も地銀共同化システムへの移行に向けて開発を進めていくという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]