#10:rootでログインする
こういったことは言わなくてもよいはずである。しかし念のために言っておきたい。ユーザーには「rootでログインしないように!」と言っておくべきである。それでも彼らがそうする必要のある場合に備えて「rootでログインしないように!rootでログインするのではなく、ターミナルウィンドウをオープンし、rootに『su』するか、『sudo』を使う」ように言っておくべきである。最初の言葉を聞き逃しているといけないのでもう1度言っておく--ユーザーには「rootでログインしないように!」と言っておくべきである。
#11:知らないうちにPager機能を使ってしまい、ウィンドウを見失う
PagerはLinuxデスクトップにおける最も便利な機能の1つである。しかし筆者はこれまでに、Pagerの目的や動作をきちんと理解できていない初心者を何人も見てきている。彼らはPagerのことを知らないために、デスクトップからウィンドウが「消えた」と思ってしまい、「どこに行ったんだ?ついさっきまであったのに!きっとクラッシュしたのだろう」という結論に達してしまうわけである。しかし、クラッシュしたわけではなく、おそらくは別のデスクトップが表示されているだけなのである。そう説明したとしても、「別のデスクトップだって?」といった言葉が返ってくるだろう。そして、この会話の行き着く先がどのようなものになるか、読者の方にも見当が付くのではないだろうか?Pagerとは何か、そしてPagerの有用性について初心者が理解できるように説明してあげてほしい。
#12:Linuxだからという理由でセキュリティをなおざりにする
筆者としては「これまで12年間、Linuxを使ってきたが、ウイルスやワームにやられたり、ハッキングされたりしたことは1度もない」と誇らしげに言いたいのは山々だ。しかし、これが事実であるとしても、セキュリティのことを無視してもよいということにはならない。筆者は、ルートキットにやられたLinuxマシンを目にしたことがある。結果はひどいもので、データは失われることになる。ユーザーに対して、Linuxを使っているからといってセキュリティをなおざりにするべきではないと言っておくべきだ。セキュリティの重要性は、どのようなOSを使おうと変わるわけではない。
他の過ちは?
こういった過ちの1つや2つは、誰しもがおかしているはずだ。しかしこれらは避けることが可能であり、他の初心者が避けられるよう手を差し伸べることもできるはずだ。彼らのLinuxエクスペリエンスをより良いものにするために、みんなで協力し合おう!本記事で採り上げた過ちの他に、あなたが遭遇した大きな過ちがあれば、コメント欄で教えてほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ