--この点については本決まりになったと考え、拡張機能を使う準備を開始してもよいのでしょうか?
Hickson氏:どういう意味で「拡張機能を使う」とおっしゃっているのかよく分からないので、もう少し具体的に質問してもらえますか?
--「拡張機能を使う」というのは、「今後、RDFaやMicrodataの仕様が大幅に変更される心配をすることなく、アプリケーションの開発を始められるくらい、状況は十分に落ち着いているのか?」ということです。
Hickson氏:RDFaについては分かりませんが(個人的な感触では、まだかなり大きな問題が残っているようです)、Microdataは極めて安定しています。ただし、まだドラフト(草案)の段階なので、どうなるのかは誰にも分かりません。
--あと、これらのテクノロジのうちいずれか(あるいは双方)が認定されるということになるのでしょうか?
Hickson氏:どちらが認定されることになるのかはあまり重要ではありません。重要なのは、どちらが使われることになるのかです。それは作り手次第です。もしかしたら、どちらも使われないという大変なことになってしまうかもしれません!
--XHTML 2が廃案となったことで多くの人々は、厳格ではない構文がHTML 5によって助長されるのではないかという懸念を抱いています。
Hickson氏:わたくしの理解が正しければ、HTML 5によって、最終的にXHTML 2で提案されていたものよりもずっと厳格な構文規則と意味規則が定義されます。事実、HTML 5は構文をバイト単位にまで厳格に定義した初のHTMLとなっています--これまでのバージョンでは、こういった点について曖昧なままにされていたか、他の仕様に依存することで定義されていました。
--HTML 5とXMLやXHTMLといったものの関係はどうなっているのでしょうか?
Hickson氏:HTML仕様は2つのシリアライゼーションを定義しています。1つは(XHTMLとして知られている)XMLを使うもので、もう1つは(HTMLとして知られている)text/html構文を使うものです。どちらも厳格ですが、XMLの構文の方が少し冗長なものとなっています。