デルは7月8日、サーバとストレージの新製品を発表した。
今回発表されたのは、サーバ製品「Dell PowerEdge M710HD」「Dell PowerEdge M610x」「Dell PowerEdge R715」の3製品と、ストレージ製品「Dell EqualLogic PS6000XVS」「Dell EqualLogic PS6010XVS」「Dell PowerVault MD3200」「Dell PowerVault MD3200i」の4製品。
デルでは、「Efficient Enterprise」のコンセプトのもと、企業のIT予算を単に増やすだけでなく、既存システムから無駄や非効率性を発見および特定して排除することで、より多くの投資を「維持管理」から「変革」へと振り向けていく戦略を提唱している。これらの製品は、標準技術を基盤にすることで、顧客に選択の自由を提供しつつ、データセンターの構築、運営、管理にかかる時間とコストの削減を支援するという。
ブレードサーバ「Dell PowerEdge M710HD」は仮想化にともなう負荷に対応できるよう設計されており、フルハイトの「Dell PowerEdge M710」と同等の性能を、ハーフハイトのサイズに収め高い集積度を実現したとする。発売は8月中旬の予定。「Dell PowerEdge M610x」は、Fermiアーキテクチャを採用したNVIDIAの新GPU「NVIDIA Tesla GPU」とFusion-IOのフラッシュメモリを用いた高速ストレージなどのPCIeソリューションを組み込んだ製品。データベースやHPCの高速化と高密度化に貢献するとしている。発売は8月中旬の予定。「Dell PowerEdge R715」はAMD Opteron 6100シリーズを搭載した2Uのラックサーバ。ワークロードの統合、中小規模のデータベース、その他のビジネスアプリケーション向けとして、優れた価格性能比を提供するとしている。本製品は7月8日に発売を開始している。
ストレージの「Dell EqualLogic PS6000XVS」と「Dell EqualLogic PS6010XVS」は、SASドライブとSSDドライブを1つの筐体に収納し、記録密度とパフォーマンスそれぞれの長所を活用した製品。最新ファームウェア「EqualLogicファームウェアv5.0」により、1台のアレイ内部で自動的なデータの階層化を可能にした。それぞれ8月下旬に発売を予定している。「Dell PowerVault MD3200」と「Dell PowerVault MD3200i」は、価格とパフォーマンスのバランスを求める中小企業向け製品。
価格は、Dell PowerEdge M710HDが27万2160円から(予定価格)、Dell PowerEdge M610xが29万2110円から(予定価格)、Dell PowerEdge R715が52万7100円。ストレージでは、Dell EqualLogic PS6000XVSおよびDell EqualLogic PS6010XVSは価格未定、Dell PowerVault MD3200が74万3400円から、Dell PowerVault MD3200iが83万5800円からで、いずれも最小構成の場合となる。