ISID、クレディセゾンのネット会員分析システムを構築

ZDNet Japan Staff

2010-09-06 17:02

 電通国際情報サービス(ISID)は9月6日、クレディセゾンのマーケティング支援システムを構築したと発表した。同システムでは、米QlikTechが開発したインメモリ型BIツール「QlikView」を採用し、3カ月という短期間での稼働を実現したという。

 クレディセゾンは、「セゾンカード」「UCカード」という2つのカードブランドを持ち、2830万人の会員基盤を抱えるクレジットカード会社。同社では「構造改革とイノベーションの具現化」を経営戦略に掲げ、事業構造改革によるコストコントロール、カードビジネスの収益拡大施策を進めるとともに、会員リソースを活用したウェブビジネス拡大にも取り組んでいる。

 従来は、2つのカードブランドサイトの会員管理システム、および同社が運営するショッピングモールサイト「永久不滅.com」の営業実績レポートシステムが独立して存在していたため、これらを統合した多角的な分析が困難だったという。さらに同社では、ネット会員拡充施策の一つとして、永久不滅.com関連のサービスサイトを統合し、非カード会員へのサービス開放を9月1日より実施。このため、様々な属性をもつネット会員の分析を、柔軟かつ低コストで行えるシステムの構築が求められていた。

 今回、会員分析システムにBIツールとしてQlikViewが採用されたポイントとしては、「複数のシステムに分散し、フォーマットも異なる会員データを、一元的に表示・分析できること」「中間集計や分析パターンの設計といったシステム要件定義が不要なため、導入・メンテナンスにかかるコストや期間を大幅に軽減できること」「データへのアクセスを高速なメモリ上で実行するため、膨大な会員データをリアルタイムで検索・照会できること」「優れた操作性により、専門的な分析知識のないユーザーでも、短時間で思いどおりの分析を行えること」などが評価されたという。

 クレディセゾンでは、同システムの稼働により、膨大な数の会員データを効率的かつ効果的に分析することで、個々の会員に適切な情報やサービスを提供し、ネットビジネスの強化につなげる計画としている。

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