調査企業IDCによると、ストレージソフトウェアに対する企業支出が前年に比べて増加しているという。
IDCは米国時間9月6日の声明で、世界のストレージソフトウェア市場の2010年第2四半期の売上高は30億ドルであったと述べた。これにより、世界の売上高は前年比3.3%増となった。
同市場の成長を牽引するのは、ストレージインフラストラクチャ、アーカイブ、ストレージ管理、およびデータの保護と復旧に対する支出である。最も増加したのはストレージインフラストラクチャで、前年比12.7%増であった。
ストレージソフトウェアの売上高が最も高かったベンダーは、EMC、Symantec、IBM、NetApp、CA、Hewlett-Packard(HP)となった。2010年第2四半期の売上高が最も高かったのはEMCで、前年同期の6億3800万ドルから13.3%増の7億2200万ドルであった。一方、同市場におけるEMCの最大のライバルであるSymantecの売上高は4億8800万ドルであった。
EMCは、予測を上回る業績を上げて、2010年第1四半期から第1位の座を維持しており、2010年8月にはSANおよびNASストレージプラットフォーム向けのストレージ管理プラットフォーム「Unisphere」をリリースして、ストレージインフラストラクチャ市場のシェアのさらなる拡大を図っている。
IDCのストレージソフトウェア担当プログラムバイスプレジデントを務めるLaura DuBois氏は、「第2四半期のストレージソフトウェア市場が拡大したのは主に、大手サプライヤ数社が全体的に成長したためである」と述べた。しかし、SymantecとHewlett-Packardの2社は、同市場における売上高が前年比で減少している。Symantecの売上高は6.9%減少し、HPは10.3%減少した。この減少によりHPのストレージ市場のシェアは3.8%から3.3%に減少した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。