#2:新しいバージョンのOSが正しく動作しない
古いPCでは新しいバージョンのOSが正しく動作しないという場合もある。例を挙げると、筆者の屋根裏部屋には、8年前の超ハイエンドPCが眠っている。このPCのメモリやCPUはWindows 7の64ビットバージョンを実行させるうえで申し分ないものとなっているはずである。しかしあまりにも古いため、Windows 7用のドライバが提供されていないのは間違いないだろう。
所有しているハードウェア用のドライバを入手することができないという場合、あきらめて新たな製品を購入する時期が来ているのかもしれない。唯一の例外は、新しいバージョンのOSがリリースされて間もないタイミングである。ハードウェアメーカーがレガシーハードウェア向けのドライバを用意できるまでに6カ月から1年かかることもあり得るのだ。つまり、新しいOS用のドライバが見つからなかったとしても、そのドライバは単に開発中の段階であるのかもしれず、その場合は必ずしもあなたのPCが時代遅れであるとは言えないわけである。
#3:維持費が高くなってきている
維持費の高騰も、年代物のハードウェアをリプレースする時期の到来を知らせる兆候となる。筆者は数年前、不良品としか思えないPCを保有していた。このPCのパーツはすべて、少なくとも1度は交換したという確かな記憶がある。パーツの交換に費やした金額をすべて合計すると、新しいコンピュータが1台買えるほどだった。このため、このPCが再び故障した際には、それまでに費やした金額のことは忘れて、新しいPCに買い換えることにしたというわけだ。
#4:PCのせいで生産性が低下する
年代物のPCのせいで生産性が低下しているというのであれば、リプレースの時機が到来したと考えてよいだろう。ちなみに筆者の会社は、IT訓練用のビデオ教材を数多く制作している。ビデオの編集には膨大なCPUパワーを要するため、時代遅れのPCを使用した場合には長い処理時間が必要となるのである。
筆者は昨年、ビデオ編集に使用していたシステムをリプレースした。というのも、古いシステムでは1時間のビデオの生成処理に最大3時間もかかっていたためである。生成処理を待っている間の3時間は、次のビデオの録画に使った方が有効である。結局のところ、コンピュータを買い換え、ビデオの生成が半分の時間で済むようになっため、すぐに生産性を高めることができたというわけだ。