Googleは米国時間12月9日、電子メールバックアップサービス「Google Message Continuity」を発表した。電子メール用に「Microsoft Exchange Server」を稼働する企業に対し、これらのサーバに何らかの問題が生じた場合のバックアップソリューションとして同サービスを提供することにより、これらの企業を取り込むための足がかりを得たいとGoogleは考えている。つまり、Exchangeがダウンした場合、従業員らは、Googleアカウントにサインインすることにより、Googleのインターフェースを介して通常の仕事用の電子メールを利用できるようになる。
もちろん本当の目的は、IT管理者がウェブベースの電子メールやオフィス生産性ツールを検討する際、Microsoftの代わりにGoogleの利用を検討する機会が増えるようにすることである。Googleは、既に数年前からこの戦略を推進している。同社は、Microsoftが「Bing」によって検索分野におけるGoogleの支配を切り崩そうとしているのと同じように、エンタープライズソフトウェアにおけるMicrosoftの多大なシェアに切り込みたいと考えている。
Googleは、Message Continuityについて、オンプレミスの電子メールソフトウェアがダウンした場合に生じる問題を回避するための方法として売り込んでいるが、ウェブベースの電子メールサービスの信頼性も実際には100%ではないという事実については触れていない。しかし、両者を組み合わるという発想は理にかなっているようであり、両者が同時にダウンすることはあまり発生しない。
同サービスの詳しい情報は、Googleの「Postini」のウェブページで参照できる。

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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。