Dellがついにストレージ企業の買収で合意に至った。Dellは米国時間12月13日、総額9億6000万ドル(1株あたり27.75ドル)でCompellent Technologiesを買収することで両社が合意したことを明らかにした。
Dellによると、Compellentの買収によって、Dellはクラウドコンピューティング環境におけるデータ管理、シンプロビジョニング、ストレージに対してより一層注力することが可能になるという。
Dellは3PAR買収をめぐってHewlett-Packard(HP)に敗れて以来、同社のストレージ製品群を下支えし、この分野で上位5社にいる地位を維持するために何らかの方策を必要としていた。ストレージ最大手のEMCをはじめ、同分野にはHP、NetApp、IBMなどの企業がひしめいている。Dellはこうしたストレージ分野の中心企業からはずれそうになっていた。
Dellは9日に、Compellentと買収交渉にはいっていることを明らかにした。しかし、Dellの買収提案額はその時点でCompellentが市場で取引されていた額よりもかなり下回っていた。Dellが買収交渉を明らかにする前、市場におけるCompellentの株価は33ドル超だった。アナリストたちの見解では、OracleやHPなどの企業がDellよりも高値をつけてCompellentを買収する可能性も15%から20%はあるとされていた。
買収手続きが完了したのちにDellは、「PowerVault」「EqualLogic」、さらにはEMCとのベンチャー製品などを含むストレージポートフォリオにCompellentを組み込む予定だ。Dellは、Compellentによって同社のストレージソリューション全体を拡大することになると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。