日本ユニシスは1月5日、エヌ・ティ・ティ・ロジスコ(NTTロジスコ)が通信ケーブル搬送・管理用ドラムの入出荷実績や在庫状況の管理に、同社のSaaS型物流情報プラットフォーム「UNITRA」を導入したと発表した。
このドラムは通信ケーブルを搬送・管理するためのドラムをプラスチック化し、繰り返し再利用する仕組みを採用したもので「ecoドラム」と呼ばれている。しかし、ecoドラムは複数の拠点間を複雑に流通するため、紛失やムダな在庫をなくすためにドラム1個ごとの入出荷実績や在庫状況を詳細に管理する必要があるという。
今回、ecoドラムの管理に採用されたUNITRAは、物流現場で生じるあらゆる「モノ(原材料や製品など)」の動きをICタグやバーコードなどを用いて日本ユニシスのデータセンターに蓄積し、離れた場所や異なる企業間でリアルタイムに情報共有できるサービス。UNITRAで管理を行うことにより、複数の拠点間で「入荷」「出荷」「回収」など繰り返して流通するecoドラムを、離れた場所から、1個単位で把握できるという。これにより、ecoドラムの紛失防止や無駄な在庫の圧縮、需要に応じたタイムリーな追加購入に役立てられ、ドラム購入に関わる投資の最適化と輸送サービス品質の向上を実現できるとしている。
今後、両社は、NTTロジスコが物流アウトソーサーとして培ってきたノウハウと日本ユニシスのITソリューションを融合した新たな協業スキームの検討を進めていく考えだ。