NECは1月12日、同社のビジネスPC(Mate/VersaProシリーズ)向けに、セキュリティを強化する「遠隔データ消去サービスパック」の販売を開始した。
同サービスは、PCの紛失や盗難時に、ユーザーがウェブ上で消去命令を実行することによりインターネットを通じて対象のPCのデータを遠隔で消去し、情報漏えいリスクを低減するもの。対象のPCがインターネットに接続していない場合でも、指定されたデータを不可視化できるという。
NECによれば、従来、こうしたデータ消去を行うには、企業が個別にシステムを構築する必要があり、中小企業が少数台のPC向けに実施するにはコスト面で課題があったという。遠隔データ消去サービスパックでは、中小企業が導入しやすいよう、企業ごとのシステムの構築を不要とし、対象とするPCに関する情報のウェブ登録と、PCへの専用ソフトのインストールのみで利用が可能という。
また、紛失もしくは盗難にあったPCがインターネットに接続されない場合にデータを自動消去する「時間指定自動データ消去」の機能を付加したプレミアム版も用意されている。
遠隔データ消去サービスパックの価格は、1台あたり年間4000円。プレミアム版は1年から5年の契約が可能で、1年版の場合、1台あたり年間1万5000円。
NECでは遠隔データ消去サービスパック(プレミアム版も含む)について、今後3年間で1000社1万台への導入を目指すとしている。