ディーバは2月2日、企業の経理、財務部門における実務負荷軽減を支援する「連結決算トータルアウトソーシングサービス」の提供を開始した。
連結決算トータルアウトソーシングサービスでは、連結決算における業務の代行からシステム運用の代行、人材育成支援までを提供する。フルアウトソーシングから部分アウトソーシングまで、企業のニーズに合わせて利用できる点が特長だという。
同サービスを活用することにより、経理、財務部門における現状の連結決算業務とIFRSプロジェクト対応という、一時的な体制の二重化に備え、新規採用コストなどを抑制することが可能になるという。また、決算業務プロセス、連結決算システム活用方法の改善も同時に実施し、決算早期化目標も合わせて実現するとしている。
同サービスは、「連結決算業務アウトソーシング」「連結決算システムアウトソーシング」「人財育成支援サービス」の3つのメニューで構成されている。
連結決算業務アウトソーシングは、企業の連結決算における収集から開示までの業務をディーバで代行するサービス。代行する業務範囲や対象のタイミング(負荷の高い年次決算のみなど)は、ユーザーの状況に応じて選択可能だという。具体的には、子会社向けの説明会、収集パッケージ作成、子会社問い合わせ対応、内部取引差額調査などの「収集業務代行」、制度連結財務諸表の作成、管理連結業務支援、監査用レポート作成、経営会議資料作成、IFRS対応シミュレーション支援などの「連結〜レポーティング業務代行」、開示書類の作成などの「開示業務代行」がこれにあたる。
連結決算システムアウトソーシングは、高セキュリティなクラウド環境下で連結決算システムの運用を代行し、コストの最適化とシステム運用レベルの向上を実現するサービス。標準サービスとして2010年7月に発表した「DivaSystem Managed Service(DSMS)」を提供するとしている。
また、人財育成支援サービスは、IFRSプロジェクト担当者、連結決算業務担当者として、実務に必要な知識やノウハウを習得するための人材育成サービス。基礎から実践までの幅広いコンテンツを取りそろえ、集合研修方式、Eラーニング方式など、複数の方法で育成を支援するという。
ディーバでは、同サービスについて、今後5年で50社への導入を目指すとしている。